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  埼玉版 平成25年12月号  
「ハンドベルをより身近な楽器に」  世界的なハンドベル奏者・大坪泰子さん

「チェロやクラリネットのようにハンドベルもオリジナル楽曲が必要」と大坪さん。「きりく」の成長に手応えを感じている
「きりく・ハンドベルアンサンブル」を主宰
 約400年前にイギリスで生まれたといわれる楽器、ハンドベル。独特の倍音から「天使のハーモニー」と呼ばれている。そのハンドベル演奏で世界的なトップ奏者として活躍しているのが大坪泰子(たいこ)さん(45)だ。大坪さん率いる「きりく・ハンドベルアンサンブル」は今年のアメリカ・コンサート・ツアーや国際フェスティバル(2011年、エストニア)などでの演奏が絶賛された。かつてグループ活動を断念しそうになった一時期を乗り越え、「きりく」をここまで育て上げた大坪さん。他の楽器との協演などで、ハンドベルの普及に意欲を見せる。13日に埼玉会館ランチタイム・コンサートに出演する。

 ハンドベルは正式にはイングリッシュ・ハンドベルと呼ばれ、もともと教会のタワーベルを鳴らす順序を覚えるための室内練習用として作られたのが始まり。アメリカなどで改良され、楽器として演奏されるようになったという。

 大坪さんはこれまで、ハンドベルによる世界初のカーネギーホールでの公演やウィーンフィルのトップメンバーとの協演などの演奏活動で、ハンドベル界でのパイオニア的存在。ホワイトハウスでも演奏会を行うなど欧米での人気も高い。2002年に「きりく・ハンドベルアンサンブル」を結成、ショパンの「小犬のワルツ」などクラシックからジャズ、ポップス、最近では童謡「ずいずいずっころばし」や日本民謡「ソーラン節」まで演奏するなどレパートリーは幅広い。こうした取り組みは「ハンドベルの既成概念を覆す新しい演奏スタイル」と、ハンドベル関係者の間で注目を集めている。

「どう教えるか」悩む
 ハンドベルは高音用の「手のひらサイズ」から、低音用の「両手で抱えるバケツサイズ」まで大きさが多様。1個のベルが1音で、それを手に持ち前後に振って音を出す。1曲で5オクターブ半のベル68個は普通13〜14人で演奏するというが、「きりく」ではそれを8人程度で演奏する。

 しかし、演奏するためには“下準備”が必要。「きりく」のホームページ(http://kiriku-handbell.weebly.com/)によると、まず、パズルを解くように楽譜を“解析”する。いったん楽譜に書かれた音を1音ごとバラバラにし、そのバラした音を8人で分ける。その上で8人が各人の持ち分に従って一体化した演奏を行う。1個1音のハンドベルを使って楽曲を演奏するには、8人の「チームプレーが重要」(大坪さん)になってくる。全員がステージ前のテーブルに並べられたベルを次から次に手にとって演奏している姿はユーモラスで、見ていて微笑ましい。「きりく」のチームプレーには定評があるが、それが曲全体の深い音楽性の秘訣(ひけつ)なのかもしれない。「きりく」の演奏はホームページ「Top」→「Sound」のページなどで見ることができる。

 大坪さんとハンドベルの出合いは中学生の時だった。ハンドベルを初めて見た瞬間、「何か分からないけど、絶対これをやろう」と思ったという。その後、中学3年からハンドベルを演奏してきたが、「途中でやめる機会はいくらもあった。やりたいことがたくさんあったから」と大坪さん。演劇活動にのめり込んだ時期もあったが、「なぜかハンドベルだけが続いてしまった」と話す。

 今ではハンドベルのトップ奏者として、また「きりく」主宰者として輝く大坪さんも「もう、ダメか」と思う時があった。「きりく」の前に主宰していたハンドベルの演奏グループ、「チェンバーリンギング・ソロイスツ(CRS)」が解散した頃のことだ。「5年で何とか、10年で面白くなってくるのがハンドベル。結成から10年がたち、CDも出してこれからという時の解散だったので…。ここまでやったのに、この先、同じようなことをするのは無理かも知れないと思った」という。

 しかし、周囲の状況が大坪さんを新グループ結成に動かした。「仕事の依頼がどんどんきて、やらざるを得なくなった」と大坪さんは当時のことを振り返る。アメリカの仲間を日本に呼んで一緒に演奏する一方、「きりく」を結成して育てていくことに—。「CRSの人たちは以前からハンドベルをやっていた経験者だったけれど、きりくはほとんどが初心者。ハンドベルについてイチから教えることになった」と大坪さん。

 CRSなどを通じて大坪さんと演奏してきた“低音の名手”福田義通さんを除き、音楽学校などで打楽器などの楽器を学び、演奏してきた女性メンバーが集まった。しかし、大坪さんはすぐ新メンバーに「どうやって教えたらいいか」と悩む。これまでハンドベルをほぼ、「自分で身につけてきた」大坪さんは、教え方が分からなかった。メンバーを前に「こうやるのよ」と教えても、なかなかその通りの音が出せない。「なぜ、できないのか」と考えるうちに、「自分はこんなふうにハンドベルを覚えていたのか」と、逆に自分の技術を認識することも多かったという。

 それから10年がたち、初心者だったメンバーの演奏力も充実してきた。最近、大坪さんは「きりくはCRSやアメリカのハンドベル演奏グループよりも音楽として上にいったかもしれない、と感じるようになった」という。「きりくは、これから面白くなる一方」と今後の活動に胸を膨らませている。

 その「きりく」が13日(金)の埼玉会館ランチタイム・コンサートに登場、クリスマスムードあふれる音色を響かせる。今回の公演について大坪さんは、「きりくの演奏を聴くのが初めての人も多いと思うので、クリスマスらしいプログラムを予定している」と語る。

「きりく」ランチタイム・コンサート
 13日(金)午後0時10分、埼玉会館(JR浦和駅西口徒歩6分)大ホールで。

 曲目はJ.S.バッハ:主よ、人の望みの喜びよ、カッチーニ:アベ・マリア、山岸智秋:ソーラン・ファンタジア、メル・トーメ:クリスマス・ソング、アンダーソン:そりすべり、アダン:オー・ホーリー・ナイトほか。全席指定1000円。Tel.0570・064・939

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