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  埼玉版 平成30年7月号  
あきらめなかった! 50代で“開花”  漫談家・綾小路きみまろさん

普段から「中高年の2人暮らしの人をよく観察している」と言う綾小路きみまろさん。この世代の夫婦の会話はネタ作りのヒントになるという
 「中高年のアイドル」としてきょうもシニア世代の爆笑を誘う綾小路きみまろさん(67)。しかし、全国的に知られるようになったのは52歳のときと遅咲きだった。それまでの“売れない30年間”はキャバレーや歌謡ショーでの司会や漫談で地道に実力を磨いてきたという。その長い「潜伏期」を経てなぜ、ブレークすることができたのか。その背景には「人知れず谷間に咲いている花で終わりたくない」と、あきらめずにチャレンジしていく気持ちがあった。

中高年のアイドル、冠番組がスタート
 きみまろさんは、舞台でユーモアを含んだ語り口ながら中高年の人生の悲哀をズバリと話す。その毒舌にもかかわらず、お客さんが爆笑するのはなぜか。それは痛いところを突かれたというある種の快感からくる笑いなのかもしれない。

 そんなきみまろさんが、逆にズバリと言われグッときたのが2日(月)スタートの冠番組「綾小路きみまろTV」初回収録でのこと。芸能界唯一の“弟子”香取慎吾と浅草の演芸場・東洋館(浅草フランス座)を訪ね、楽屋でかつて一緒に舞台に出ていた芸人仲間と再会した。そのとき、先輩の荒木おさむから「あなたが売れたことはすごく悔しい」と言われ、一瞬複雑な気持ちになったが、続いて「…でも、うれしい」と言われ救われたという。「みんな同じ舞台を踏んで同じ目標を持って生きてきた“戦友”です。仲間が売れて悔しいという気持ちはよく分かります」と話す。今も夢を失わない仲間の姿がいきいきと感じられたという。

「間」を操り爆笑を誘う
 きみまろさんが生まれたのは「信号はほとんどなく、3階以上のビルもなかった」という大隅半島の北にある鹿児島県志布志市。そこで農業を営む家庭で育ったが、「東京で歌謡ショーの司会者になる」という志を抱いて地元の高校卒業後に上京、足立区千住にあった新聞販売店に勤め始める。4畳半のアパートに住み込んで新聞配達をしながら大学に通った。それから2年近くがたち、新聞配達先から足立区梅島のキャバレーでボーイの仕事を勧められ、転職。しばらくして、その店で歌謡ショーの司会を務め始める。「今思えば、それが『綾小路きみまろ』のスタートでした」

 キャバレーでの司会は梅島から小岩(江戸川区)、歌舞伎町(新宿区)と場所を移しながら、複数の店を掛け持ちして続けた。「当時は高度成長期。あちこちのキャバレーで司会の仕事があったんですよ」。また、司会とは別に28歳のころから本格的に漫談に取り組み、メキメキ腕を上げていく。次第に、自分でネタを作って全国のキャバレーなどを回るようになっていった。

 キャバレーの司会を始めて約10年が過ぎたころ、同郷の歌手・森進一専属の司会者を務めることになる。1〜2年のつもりで引き受けたが、結局「10年間お世話になりました」。その後も小林幸子(4年)、伍代夏子(7年)と歌手専属の司会を合計約20年も続けた。漫談を間に入れながら司会をするのが、“きみまろスタイル”。歌手が休憩時間を長引かせたいときなど、出番までの間をつなぐことができたので重宝がられた。

 キャバレーや歌手専属の司会、漫談で30年がたち、すでに50歳になっていた。経済的な不満はなく、そこそこ活躍していたがテレビなどの舞台が“中央競馬”だとすると、キャバレーや歌謡ショーは“地方競馬”。芸人として「“中央競馬”で勝負してみたい」という気持ちが抑えられなくなる。

 そこで、これまで複数名乗っていた芸名を「綾小路きみまろ」に改名。そして、30歳ごろから毛髪が後退していた頭にカツラをかぶって心機一転。目標は漫談家として寄席に出ること。「刑務所や老人ホームの慰問など、あらゆる場所で漫談をやりました。出ていないのは寄席の高座だけでした」。昔から憧れていた鈴々舎馬風にお願いし一門に入ることが許され、2001年1月、初めて高座に上がった。しかし、最初のころキャバレーや歌謡ショーで爆笑を誘ったネタがまったく受けなかった。それでも舞台に立ち続けるうち気付いたのが、話す「間」の大切さ。「高座での笑いは自分が差し出すものではなく、お客さんの呼吸に合わせて一緒に生み出すものだ」と悟った。

漫談テープでPR
 高座に出るかなり前からやっていたのが、自分の漫談を吹き込んだカセットテープを観光バスの運転手らに配ること。合計3000本以上も配ったが、そのテープが次第に口コミで評判となり、初の漫談CD・カセットテープ「爆笑スーパーライブ第1集! 中高年に愛を込めて」(テイチクレコード)の発売へとつながっていく。

 02年に発売された「爆笑スーパーライブ」が大ヒット。全国的に名前を知られるようになったきみまろさんは以来、今日まで15年間、一生懸命に走り続けてきた。「気が付いたら前期高齢者。歯はない、毛もない…、だんだん体が衰えている自分を自覚しています」と話す。時々「何のために生きているんだろう」と思いつつ、舞台では常に全力投球を心掛けている。「手を抜くことができない。ちゃんとやらないと苦情がきますよ」


©日活・チャンネルNECO
「綾小路きみまろTV」
 「元気な中高年」綾小路きみまろが日本だけでなく海外へも飛び出し、会いたい人とのトークや行きたい場所へのロケなどに果敢にチャレンジしていく。

 CS映画チャンネル「映画・チャンネルNECO」で2日(月)午後9時からスタート。2回目以降は毎月最終月曜日午後9時から1回30分放送。初回は60分のスペシャル番組。問い合わせはスカパー ! カスタマーセンター Tel.0120・039・888

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