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  埼玉版 令和7年8月号  
「バイオリンは人生」  バイオリニスト 前橋汀子さん

「どんなバイオリンで弾くかはバイオリニストにとってとても大切なことです」と前橋汀子さん。約20年前に出あった名器デル・ジェス・グァルネリウス(1736年製作)は彼女の微妙な感情が表現でき、その音色はますます良くなっているという。ただ、最終的には「演奏家の生きざまが音に出る」と考えている(注・写真のバイオリンは別のもの)
9月11日、羽生市で「名曲集」リサイタル開催
 昨年、右肩の腱板(けんばん)断裂により、60年を超える演奏家生活で初めて約半年間休業したバイオリニストの前橋汀子さん(81)。「このままバイオリンが弾けなくなるのではと不安でしたが、今は全く何ともありません」と語り、再び演奏できる「喜び」と「重み」を感じている。演奏会では「これが最後になるかもしれないという思いで臨んでいます」と話す前橋さん。9月11日に開く羽生市でのリサイタル「前橋汀子 珠玉のヴァイオリン名曲集」では、サラサーテの「ツィゴイネルワイゼン」など、おなじみの名曲を演奏する。

  国際的なバイオリニストとして国内外で活躍している前橋さん。近年は、小品を中心とした親しみやすいプログラムによるリサイタルを全国で展開している。インターネットでの音楽配信や音楽CDなど音楽を聞く手段が発達している中、会場に足を運んでもらえるのは「本当にありがたいことだと思っています」と話す。80歳を超え、「残された時間には限りがありますから、コンサート前はできるだけ準備をして、少しでも良い演奏をお客さまに聞いていただきたい。それが今、一番望んでいることなんです」。今回の羽生市での公演でもそんな思いで演奏する。

 前橋さんが右肩に異変を感じたのは昨年夏。「当初は五十肩といわれたのですが、なかなか良くならないので精密検査を受けたら腱板断裂であることが分かりました」。長年バイオリンを演奏してきたことが原因だった。痛みで弓を持つ右肘を上げることもできないため、手術を決断。その後はスポーツ整形専門の医師とトレーナーに助けられてリハビリに励み、今年2月からコンサート活動に復帰できた。「当たり前に動かしていた右手が使えなくなり、今まで頑張ってくれていたんだなと思いました」

 前橋さんがバイオリンを始めたのは4歳のとき。その後、バイオリンは生活の一部となり、音楽は「切り離せないもの」となった。

 前橋さんは5歳から白系ロシア人音楽教師の小野アンナにバイオリンを学び、桐朋女子高校音楽科で齋藤秀雄に師事する。17歳からは3年間、東西冷戦下の旧ソ連(現ロシア)に留学。国立レニングラード音楽院(現サンクトペテルブルク音楽院)で当時、黄金期を迎えていた旧ソ連の音楽教育を受けた。「今も演奏できるのは、旧ソ連の優れた音楽教育のおかげだと思っています」と、このときを振り返る。

 その後も、ジュリアード音楽院(米ニューヨーク)や、スイスで巨匠ヨーゼフ・シゲティらの薫陶を受けるなど、研さんを積んだ。そして1975年、音楽の殿堂・カーネギーホール(ニューヨーク)で初めて演奏(指揮:レオポルド・ストコフスキー)。以来、著名なオーケストラや指揮者と共演するなど国内外で活発な演奏活動を展開してきた。

作曲家の思いを演奏
 前橋さんは「バイオリニストにとって体の使い方はとても大事」と60歳のころからトレーニングを続けてきた。それだけに今回、右肩をけがした衝撃は大きかった。約半年間のリハビリ中は「音楽から離れない」ことを特に意識、「多くの音源を聞くよい機会になりました」。往年の名バイオリニストの演奏を聞きながら、自分が演奏するイメージトレーニングをするなどした。また、「作曲家が音符の中に込めた思いを引き出すのが演奏家の使命」と考えている前橋さん。ベートーベンの楽譜を読み直し、フォルティッシモ(非常に強く演奏)やクレッシェンド(次第に強く演奏)などの記号が曲全体の核心を突いているなど、新たな気付きを得る収穫もあった。

指が動く間は…
 復帰後、前橋さんは意欲的にコンサート活動を行うとともに、新たな録音にも挑んでいる。今年2月、「ベートーヴェン『ヴァイオリン・ソナタ全集』」をCD4枚組でリリースし大きな話題となったのに続き、今度はブラームスのバイオリン・ソナタを録音する。「演奏会ではこれまで何度も弾いていますし3番だけCD収録もしていますが、今度は1番から3番まで収録します」

 前橋さんにとって「バイオリンは人生そのもの」。年齢を重ねることで演奏も次第に厳しくなっているが、今までと違う指を使って弾くなど工夫をしてカバー。「指が動く間は高い目標を持って演奏していきたい」と、真摯(しんし)な姿勢で演奏活動に取り組んでいる。

♪前橋汀子 珠玉のヴァイオリン名曲集
 9月11日(木)午後1時開演と同3時開演の2公演。羽生市産業文化ホール(東武伊勢崎線羽生駅徒歩20分)大ホールで。

 出演は、前橋汀子(バイオリン)、松本和将(ピアノ)。予定曲は、マスネ「タイスの瞑想曲」、サラサーテ「ツィゴイネルワイゼン」、エルガー「愛の挨拶」、クライスラー「ウィーン奇想曲」、ドボルザーク(クライスラー編)「ユーモレスク」、ドビュッシー(ハルトマン編)「亜麻色の髪の乙女」ほか。

 全席指定。一般2500円。問い合わせは市民劇場・埴生の宿を歌う会/利根河畔の会Tel.090・5413・7657

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