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  東京版 平成30年1月下旬号  
芸の力で心を育てる  落語家・三遊亭究斗さん

究斗さんは「劇団四季」への入団や落語家への転身など、人生の転機を前に、「よく占ってもらった」と明かす。ただ、「(占い師に)自分の運命を決めてもらおうという感覚はほとんどなかった。むしろ、自分の決心を後押ししてほしいという気持ちが強く、都合のいいところだけに耳を傾けていたかもしれません(笑)」
「ミュージカル落語」でいじめ撲滅目指す
 ミュージカル俳優から落語家に転身した異色の経歴を持つ三遊亭究斗(きゅうと)さん(54)は、「ミュージカル落語」の創作・口演に情熱を注ぐ。演奏に合わせ歌い上げ、語りをじっくり聞かせる独自のスタイル。ミュージカルの名作や古典落語を基にすることが多いが、近年は「いじめ撲滅」がテーマの作品も練り上げる。「いじめられっ子だった」と言う究斗さんは今年、「芸能生活30周年」の節目だ。「芸の力で心を育てる—。新しい年も僕のライフワークとして取り組んでいきます」

 「おい、カラス」。香川県高松市に生まれた究斗さんの本名は雉鳥功策(きじとり・こうさく)。小学5年生のとき、学校で「雉」を「カラス?」と誤読されたのがきっかけで、「変なあだ名を付けられた」と苦笑する。「あだ名で呼ばれて返事をしなかったら、『生意気だ』と…」。いじめっ子たちに囲まれ、背中を蹴られたこともある。幼いころは明るい性格だったが、「いつの間にか、おとなしくて目立たない子どもになっていた」。だが“舞台人”になってからの究斗さんは快活だ。「演じることで得られる心の解放感が、僕を本来の自分に戻してくれました」  ただ、芸能界入りの前後を問わず、「僕の人生、波瀾(はらん)万丈」と回想する。

 高校卒業後、都内のビジネス専門学校などに通う傍ら、劇団に所属。その一方、ボクシング漫画の主人公に憧れプロボクサーのライセンスも取得した。しかし、「迷いに迷った揚げ句、故郷に帰った」。

 曲折を経て、父親が経営していた土木建設会社の仕事に従事。「後継ぎに」と期待されながらも、舞台での解放感を忘れることはできなかった。歌と踊りのレッスンを重ね1988年、「劇団四季」のオーディションに合格。再上京し、ミュージカル俳優として10年ほどキャリアを積んだ。収入は安定していたものの、「もっとせりふを言いたくなって…、違う可能性を探し求めた」。落語の所作の表現力にもひかれ、34歳で春風亭小朝に弟子入りした。その4年後には、新作落語の旗頭といわれる三遊亭円丈の下に異例の“移籍”。51歳で真打ちに昇進した究斗さんはかみ締める。「劇団四季ではエンターテインメントの妙味、小朝師匠からは古典落語の奥深さ、円丈師匠からは創作に取り組む姿勢とノウハウを教えていただきました」

 「亜郎」と名乗っていた二つ目時代には、東宝ミュージカル「レ・ミゼラブル」のオーディションを受け、悪役のテナルディエ役を射止めている。再びミュージカルの舞台に立つうち、「噺(はなし)に歌と演奏を交えたら、面白みが増すと考えた」。

「イチゴ大福」
 03年12月にミュージカル落語第1作「テナルディエ」を発表。ピアノやオーケストラの演奏に合わせ熱唱したかと思えば、古典落語の「八っつぁん」や「大家さん」のような語り口。異色の経歴を生かした“世界唯一”の高座は、演劇・落語ファンの度肝を抜いた。究斗さんはミュージカル落語をイチゴ大福に例える。「驚かれる組み合わせだけど、意外においしい(笑)」。これまでの創作は35作。「オペラ座の怪人」や「ウエストサイド物語」などでミュージカルの世界を再現し、「芝浜」や「文七元結」といった古典落語も自身の解釈を加え仕立て直す。エディット・ピアフやベートーベンらの生涯をつづる人物伝シリーズも。ただ、古典落語の稽古も怠らない。「落語家としての礎がないと、発展形であるミュージカル落語はできません」

「教育が一番」
 そして「僕の転機の作品」と明言するのが、46歳で作った「一口(ひとくち)弁当」だ。いじめに遭っていた貧しい少年が、ある老人との出会いをきっかけに、いじめを克服していく物語。笑い、そして目を潤ませた子どもたちから次々寄せられる感想に意を強くした。「笑いで心が開けば、人は変わる」。47歳で父親になったこともあり、教育と娯楽を合わせた“エデュテインメント”への関心は高い。「今は『教育が一番』との確信の下、取り組んでいる。『五十にして天命を知る』といった感じでしょうか」

 現在は、教育関係の「口演と講演」が仕事の7割近くを占める。インターネットを介したいじめにも心を痛め、06年春には「凍らすLINE(コーラスライン)」と名付けた作品も作った。「ミュージカル落語創始15周年」となる今年も“いじめの痛み”を忘れず、エデュテインメントに重点を置く。「これが究斗のキュートな生き方です(笑)」。海外で英語落語を披露したこともある究斗さんは、さらに夢を描く。「それは、いつの日か(ミュージカル落語で)ブロードウェーの舞台に“座る”ことです」

「三遊亭究斗 ミュージカル落語まつり!4(フォー)」
 4月14日(土)、15日(日)、赤坂区民ホール(地下鉄赤坂見附駅徒歩10分)で。両日とも午後4時開演。

 14日はミュージカル落語「美女と野獣」、15日はさだまさしの歌「償い」を基にしたミュージカル落語「償い」を披露。ゲストとして、14日は動物ものまねの江戸家小猫、15日は春風亭昇太を迎える。

 全席指定3900円。2月15日(木)に前売り開始。(株)ヘルマン・マッカートニー Tel.03・3812・9109

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