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  埼玉版 平成30年1月号  
地元越谷の豊かな自然を記録  越谷市の元高校教師・古窪敏行さん

愛用のカメラを手に古窪さんは「自然を撮ってみて難しいのは野鳥の撮影でした。野鳥は人の気配に敏感ですから」と話す。「元荒川の四季」を刊行したことで一区切りした元荒川の定点観測は現在、休止しているが、またしばらくしてから再開したいと考えている
「元荒川の四季」と題して発刊
 都立高校で国語教師として長年勤めてきた古窪敏行さん(66)。定年を機に地元・越谷の元荒川の自然と触れ合うようになり、豊かな自然が残っていることを“発見”する。しかし年々、宅地化が進む中でその自然も崩壊寸前であることに気付く。折しも、行政が道路建設を計画していることを知り、「この地域の自然を記録して残しておかなければ」と決意、1年間かけて自宅近くの元荒川の自然を観測してきた。その内容をこのほど「元荒川の四季」と題して発刊した。

 越谷市のほぼ中央を元荒川が流れている。元荒川は熊谷を源流に行田、久喜、蓮田、さいたま市などを経由し、越谷で中川と合流している。越谷市南荻島に住む古窪さんは自宅近くの元荒川河川敷を散策しているが「特に、元荒川橋から神明橋に至る四季の自然は美しく、心を和ませてくれます」と言う。

 古窪さんが同所に移り住むようになって23年たつが、地元の豊かな自然を意識するようになったのは2012年に高校教師を定年退職してから。健康のために自宅近くを歩くことが多くなり、元荒川河川敷にはいまだに手が加えられていない自然が残っていることに気付いた。間もなく、地元の環境保護団体「元荒川の自然を守る会」の活動に賛同して入会すると、地元の元荒川沿いに新たな道路建設の計画があることを知る。もし、将来、この建設計画が実施されたら「地元の元荒川の風景が一変してしまう」と思った古窪さん。「この地域の自然を記録として残しておかなければ」という思いに駆られ、年間の移り変わりを記録することを決意する。

 古窪さんが行ったのは散策コースの元荒川両岸に11カ所のチェックポイントを決め、週1回必ず歩いて撮影し、気付いたことをメモするという手法。「同じ場所を定期的に一定期間チェックしてみると何か分かることがあるのではないかと思いました」

多くの草花や野鳥に驚く
 古窪さんは記録した写真とメモ書きをA4サイズの紙2〜4枚にまとめ、「週刊 元荒川」と題して2016年7月12日号から毎週1回発行。それを「元荒川の自然を守る会」のメンバーに配った。

 最終号の17年7月8日号で通算52号を数えた「週刊 元荒川」。年間を通して見ると、「いろんなことが“発見”できた」と古窪さんは話す。まず、第一に「予想していた以上に草花や野鳥、昆虫などの種類が多かった」ということに気付いた。例えば、野鳥では海岸部でよく見られる青い体をしたイソヒヨドリが内陸部の越谷で見られたこと。その半面、古窪さんが「ぜひ、見つけたい」と思っていたシラコバトは発見できなかった。埼玉県のマスコット、コバトンのモチーフにもなっているシラコバトだが、「越谷市の人口が約34万人に増え、身を隠す高い木が減少するなどで野鳥が住みにくくなったのでは」と古窪さんは推測する。

 一方、草花では希少種フジバカマの原種が自生している場所を見つけた。さっそく自然を守る会のメンバーと共に雑草を刈ってフジバカマの保護活動を行った古窪さん。「雑草が生い茂るまま放置しておくとフジバカマの上に雑草がのしかかり、フジバカマが生きられなくなるんです」


草刈りがすんだ元荒川右岸の風景。出津(でづ)付近
 また、「元荒川のどこかに生えている」と聞いていたウマノスズクサを発見したときのことも忘れられないという。春のうららかな日に、いつも通り元荒川の河川敷を歩いているとこれも希少種のチョウ、ジャコウアゲハが飛んでいるのを見つけた。「ジャコウアゲハの幼虫はウマノスズクサを食べる」とひらめいた古窪さん。ジャコウアゲハが止まった場所の草を見ると、ウマノスズクサが…。すぐに市に報告し、「雑草を刈るときに誤ってウマノスズクサも刈り取らないように注意してほしい」と要望。おかげで「その後たくさんのウマノスズクサを見ることができた。もっと多くのジャコウアゲハが飛ぶようにしたいですね」とうれしそうに話す。


「元荒川の四季〜越谷市北越谷の小自然2016—2017」
 古窪さんが地元の元荒川をよく観察するようになって改めて感じるのは、「自然は多様性を維持することでその豊かさが感じられる」ということ。そのためにも日々の保全活動が欠かせないという思いを強めている。

 「多くの人に元荒川の河川敷を歩いてもらい、その豊かな自然を体験してほしい」と考えた古窪さん。1年間記録した「週刊 元荒川」を1冊の本「元荒川の四季」(A4判、全146ページ、オールカラー)にまとめ1900部を印刷・発行、自治会を通じて1500戸に無償で配布した。「この本をガイドブックとして活用してもらえれば」と、希望者に1冊1000円(送料込み)で頒布する。申し込みは古窪 Tel.048・978・1301

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