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  茨城版 平成26年11月号  
「ツェッペリン」でまちおこし  土浦市の「土浦ツェッペリン倶楽部」堀越雄二さん

1929年に土浦に到着したツェッペリン伯号(LZ—127)。全長236.6メートルというとんでもない大きさ。軍関係者に搭乗が限られた中、幼少時の堀越さんの父親は数少ない民間人として搭乗していた
カレーフェスティバルも開催
 土浦の名物・ツェッペリンカレーはご存じだろうか。1929(昭和4)年、ドイツの大型飛行船ツェッペリン伯号が世界一周の途中、初めて降り立ったのが当時霞ケ浦海軍航空隊のお膝元だった土浦市。海軍は地元産ジャガイモを入れたカレーを飛行船クルーに振る舞い歓迎した。この故事にちなみ誕生したのが、土浦ツェッペリンカレーだ。「土浦にゆかりのある海軍やツェッペリンで街を盛り上げたい。それが街への恩返しです」と語るのは、同カレー誕生にも大きく関わった土浦ツェッペリン倶楽部の堀越雄二さん(64)。15日(土)〜16日(日)には、今年で11回目となる土浦カレーフェスティバルが開かれる。

 堀越さんは土浦の老舗料亭・霞月楼の次男として誕生。「当時の土浦は羽振りのよい旦那衆が多くおり、私もかわいがられました」という堀越少年は地元で伸び伸び育ち、大学入学を機に上京。在学中からアルバイトで放送関係の仕事場に出入りし、卒業後も熱気ある現場で感性を磨いた。


「郷土の歴史がカギ。皆愛着を持っている。最初は興味なさそうにしていても、ちょっと刺激を与えれば、共感の輪が広がり地域が一体となって盛り上げてくれる。それが町おこしにおける私の持論」と語る堀越さん(霞月楼の資料室で)
 その後は大手百貨店への就職を経て霞月楼に戻り、筑波に支店を立ち上げた。それが落ち着いたころ転機が訪れる。89年の霞月楼創業100年を機に「創業百周年記念誌」の編さんを担当したことで、自分を育んだ土浦と霞月楼の歴史の奥深さを再発見。

 「実家の歴史を知るにつけ、支えてくれた地元の人々に恩返しの念が湧き、結果として“町おこし”に帰結しました」

 大きなキーワードとなったのがツェッペリン飛行船だった。2000年に、仲間とともに土浦ツェッペリン倶楽部を結成。まずはドイツから設計図を取り寄せ20分の1、全長約12メートルの精巧な模型を作製。ただし堀越さんは当時について、「情熱のまま作ったので、完成した後は考えていなかった」と苦笑する。模型は市のイベントに便乗し何とかお披露目を済ませたという(現在は市内の亀城プラザで展示されている)。

 すると思わぬ形で反応が来た。お披露目で模型を見た日本飛行船社の関係者から、同社が受領するツェッペリン社最新の飛行船「ツェッペリンNT」をかつての飛来地・土浦に回航させるので協力してほしいと要請があったのだ。「最初は眉唾に思っていましたが、ドイツの受領式に招かれ政府高官から大歓迎を受け、大変なことになったと驚きました」

 そして05年、飛来してきたツェッペリンNTの歓迎イベントを成功に導くと、これを機に土浦の飛行船母港化による「エアシップタウン構想」が持ち上がり、日本飛行船社と行政の橋渡し役として東奔西走。だがバブル崩壊もあってか10年に同社が倒産、壮大な夢はあえなく崩れた。

 だがその情熱はツェッペリンカレーにつながった。市と連携した「食のまちづくり検討委員会」委員長に就任し、陣頭に立ち開催した第1回土浦カレーフェスティバルでは約1万人が来場、思わぬ成功に顔もほころんだ。

 “土浦ブランド”のカレーの定義は、生産量日本一を誇る地元産レンコンや地元醸造の醤油などの地元食材を使用すること。香りや味付けは市内各店のオリジナル性に任せられており、第4回フェスティバルからは市内一のカレーを決める「C—1グランプリ」も開催。昨年の第10回には、2日間で計約7万5000人を集客するイベントに成長した。

 堀越さんは将来の夢としてツェッペリン博物館の構想を温めており、資料集めの一環として「個人的にツェッペリン伯号の情報を知っている人がいたら、ぜひとも連絡願いたい」と呼び掛けている。情報提供は土浦ツェッペリン倶楽部 Tel.029・822・0391へ。

◆第11回土浦カレーフェスティバル
 15日(土)〜16日(日)、川口運動公園陸上競技場(JR土浦駅徒歩9分)で午前10時〜午後3時。
 市内各店の“土浦ブランド”のカレーのほか、全国のご当地カレーやB級グルメが集結。約80のブースで食事を提供(有料・300円〜)する。
 入場無料。土浦市産業部商工観光課 Tel.029・826・1111

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