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  茨城版 平成28年1月号  
光と影が織りなすファンタジー  日立市の「かげ絵同好会」

左から齊藤良栄さん、西田久仁江さん、橘康子さん、新沼牧さん、近藤厚子さん、萩庭久美子さん、清水美恵さん、滑川睦美さん
2月、「ひたち映像祭」に出演
 光と影が織りなすファンタジー、影絵。日立市の「かげ絵同好会」は、県内外の幼稚園、保育園、小学校などで約40年間公演を行っている。2月6日(土)には、日立市視聴覚センター主催の「ひたち映像祭」に出演する。「影絵は、観客の想像力をかき立てます。作品を見ているみんなで悲しい、うれしいなどの感情を一つにすることができ、心温まる児童文化です。寒いからといって子どもに家でゲームばかりさせないで、ぜひ、『ひたち映像祭』に足をお運びください」と創立者の齊藤良栄さん(68)は呼び掛ける。

 暗やみに幻想的に浮かび上がる光と影の競演。影絵は、童話の世界へと誘う。

 「かげ絵同好会」は、1975年に市内の団地に住む親子を集めて活動していた「こどもと一緒に遊ぼう会」の発展にともなって発足した。当時、齊藤さんはこの団地で幼児を育てる新米母だった。

 「テレビに子守りをさせるのは嫌だったので、団地のお母さんたちと、春は花見、夏は磯遊びなどを企画していました。9月に何をしようと案じていた時、私が影絵を思いつき提案しました」と齊藤さん。それ以来、演出、脚本、人形製作を担当している。

 当初は会員の自宅に集まり、雨戸を閉め、子どもを膝の上に乗せて鑑賞した。シーツを画びょうでとめ、段ボール、菓子箱の厚紙、カラーセロハンを貼り合わせ、ハンガーの針金を伸ばしたものを人形の持ち手に使用した。現在でも人形や背景の作り方はあまり変わらず、ほとんど会員が考案したやり方だ。照明や音響なども会員が担当する。人形や背景の制作が間に合わず、家に持ち帰って夜中まで作業することもあるという。

 「こんな材料でこういうことができるのだと驚き、興味がわいて入会しました」と人形製作を担当する近藤厚子さん(68)。「できた以上は外でお見せしたいと思うようになりました」と代表で照明と背景製作を担当する新沼牧さん(67)は話す。次から次へと口コミで評判が広がり、幼稚園、保育園、小学校、交流センター、子供会、ガールスカウト、ボーイスカウトなどで上演するように。「ゲームが流行している今、私たちの作品を子どもたちに見せることは喜びです。影絵の人形のほんのちょっとの動きで、心を表現できるときがあります」と近藤さん。


昨年「夏休み影絵劇場」で公演された「おおかみと七ひきの子ヤギ」
 新沼さんは、「絵は、立体性がないので、情景を出すのが難しいです。音響効果や照明で色をかけたりして雰囲気を作りだしています」。「おおかみと七ひきの子ヤギ」では、「かげ絵同好会」が06年に創立した「かげえ少年団・虹」が子ヤギの声で出演をしている。子ヤギが今どんな気持ちなのかを子どもに問いかけたりして指導する。

 「赤ずきんちゃん」「つるの恩返し」などレパートリーは60作品を超え、毎年新作を1本発表している。

 また、日立の文化を残そうと日立近辺に伝わる昔話の伝承にも力を注いでおり、百姓一揆(いっき)の話「無告の民」や「助川海防城」「カイコになった金色姫」などを上演している。そのかいあって、昨年、「無告の民」が、日立市民文化遺産に登録された。また、ボランティア活動を通して地域社会づくりに貢献したとして厚生労働大臣から表彰された。

 「チームワークの大切さを痛感しています。一つの目的に向かう仲間があることは喜びです」と新沼さん。齊藤さんは、「一人でやっているとつらいですが、皆さんの意見を尊重しているとクリエイティブな作品ができます。作品には、女性の細かい知恵が生かされています」。社会から一定の評価を得ると生きがいに通じる、とも。「主婦といえども社会性を磨くことができます。上演中に子どもたちからうれしいという感情が伝わってくると他に何もいりません」と笑顔を見せる。

 「かげ絵同好会」では、現在会員を募集中。毎週月曜日午前中に金沢団地集会所で定例会を行う。依頼があれば、会員の送迎と機材運搬を条件として、ボランティアで公演を行う。問い合わせは新沼 Tel.0294・35・1800
ひたち映像祭
 日立市視聴覚センター(JR日立駅徒歩3分・日立シビックセンター地下1F)で。
 2月6日(土)午後1時〜、午後2時半〜の2回公演。「サクラの花の咲く街で」などを公演する。
 入場無料。問い合わせは日立市視聴覚センター Tel.0294・24・5055

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