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  茨城版 平成30年7月号  
植物の魅力を“代弁”  自然観察指導員の滑川敏行さん

滑川さん
8月に自然観察会開催
 北茨城市の日本自然保護協会、自然観察指導員の滑川敏行さん(72)は、自身が代表を務める「北茨城野草サークル」などで、30年以上自然観察会を行っている。「私は、インタープリター(人と自然を仲介する、自然の「代弁者」)です。自然を理解していただくために、観察会へ参加いただいた皆さんに植物を説明しながら、自然から何かを感じられるヒントを話しています」とほほ笑む滑川さん。8月にも定例観察会を予定しており、「ぜひ、お孫さんやお子さんとともに奥深い自然と触れ合っていただきたいですね」と呼び掛ける。

 滑川さんは、元教員。60歳で定年退職した。野草に興味を持ったのは、教員になったばかりのころ。最初に赴任した高萩市の学校が、山の中の自然豊かな環境にあり、ほどなく野草のかれんさに気づいたという。だが、当時は「山野草ブーム」。同地の野草が「きれいだから」と勝手に摘んでいく人も多く、これを見かねた滑川さん。1984年に「自然の素晴らしさを感じてもらおう」と、保護者とともに“学ぶPTA”として「成人教育野草サークル」を結成。これがもととなり5年後、市民サークルに発展、「北茨城野草サークル」が設立された。以来、滑川さんは自身が講師を務める「高萩野生植物ふれあいクラブ」と合同の自然観察会を加えると、県内外で年間約20回の観察会を開催。延べ参加者数は450人以上で、参加者は、60代〜70代で女性がやや多いという。


説明する滑川敏行さん。6月10日に国営ひたち海浜公園で行われた第5回合同観察会(北茨城野草サークルと高萩野生植物ふれあいクラブ合同)で撮影
 「『植物は進化しています。性転換し、雄花から雌花となり実を付けるものもいます』『メタセコイアは“生きている化石”。恐竜の時代から絶滅せず種を残し続けています』—、このような話をしますと植物に対して皆、これまでと違った見方をしてくれます」。自身も若いときから、同好の先輩や図鑑などから野草について学んできたという滑川さん。今や北茨城市の市民講師として登録。さらに日立市の県北生涯学習センターや学校長会などで講師を務めるまでになっている。「要請があればどこでも伺い、自然保護、植物、動物、地質などについて話しますよ」

 また、「北茨城野草サークル」は、北茨城市生涯学習課などと共同で、「ふるさと自然塾」を開催。年2回ほど花園山ウオークなどを行っているほか、乾燥化が進んでいる同市の「亀谷地湿原」で、約10年前より自然維持再生事業をこちらも年2回のペースで取り組んでいる。「高層湿原が枯れそうなので、草刈りや水回りの清掃などを行っています」。同サークルは昨年、これらの活動が認められ、公益財団法人日本生命財団より「生き生きシニア活動顕彰」を贈呈された。

 「野草、昆虫、動物、そして同好の士とともに過ごす時間を提供します。自然を歩いていると、気持ちいいし、かわいいし、不思議です。新たな発見もありますよ。カタクリに飛んでくる珍しいチョウチョに出合ったことがあります。感動です」

 また滑川さんは、日立市の市民写真サークル「写真散歩の会」にも所属。99年には「市報たかはぎ」の表紙の写真を担当したことも。「写真は大学で写真部に在籍していたころから続け、野草、昆虫、風景などの写真を撮っています。私の感動をいかにして伝えられるかが永遠の課題です」

◆「北茨城野草サークル第7回定例観察会」◆
 8月19日(日)午前8時半までに、北茨城市役所(JR磯原駅徒歩30分)南側職員駐車場に集合。
 福島県古殿町の三株山や周辺の山を歩き、コウリンカなど夏の花や初秋の花の観察。参加費一般500円。会員募集中(年会費2000円プラス保険代800円必要)。

◆「亀谷地湿原」自然維持再生事業 ◆
 9月29日(土)午前9時までに、北茨城市役所南側職員駐車場に集合。参加無料。

※2件とも問い合わせは加藤 Tel.0293・42・4010
◆「写真散歩の会第26回写真展」◆
 4日(水)〜8日(日)午前10時〜午後6時(初日は午後1時から、最終日は午後4時まで)、日立シビックセンター(JR日立駅徒歩3分)1階ギャラリーで。
 風景、スナップ写真など、自由なテーマで会員らの得意な分野による力作を展示。
 入場無料。岡田 Tel.090・2307・6324

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