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“チョイ悪オヤジ”たちの五重奏 日立市の金管アンサンブル「Best Brass（ベストブラス）」 |
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3月5日、日立シビックセンターで行われた、ひたち生き生き百年塾推進本部主催の「百年塾フェスタpart2 市民教授春のステージ」で演奏する「Best Brass」。左から武藤さん、見田さん、豊田さん、宮本さん、角谷さん。披露した曲は、「早春賦」「巣立ちの歌」など。メンバーは赤やピンクの模様の華やかなベストを着用。「Bestとベストをかけています」と武藤さんは話す |
5月3日にコンサート開催
日立市を中心に活動する金管アンサンブル「Best Brass（ベストブラス）」は、トランペット、コルネット、ホルン、トロンボーン、チューバの五重奏。「童謡、歌謡曲、クラシック、ポピュラー音楽など、さまざまなジャンルの音楽を奏でることに喜びを感じながら演奏活動をしています」とコルネットを演奏するリーダーの見田良雄さん（70）＝日立市＝は話す。5月3日には、トランペットを演奏する武藤隆之さん（69）の経営する「むとうりんご園」＝同＝で「Best Brassコンサート」を開催する。
5人のアマチュア演奏家による「BestBrass」は2016年、見田さんの呼び掛けで発足した。「肩ひじを張らないで、楽しく活動したいです。子どもから高齢者まで一緒に演奏できる曲を中心に選んでいます」と見田さんは話す。見田さん、武藤さん以外のメンバーは、ホルンを演奏する豊田伴行さん（53）＝日立市・会社員、トロンボーンを演奏する宮本勝彦さん（54）＝同・会社員、チューバを演奏する角谷和男さん（68）＝北茨城市・楽器店経営＝だ。
「音楽とお酒をこよなく愛する5ピースバンドです。重厚なサウンドと体格を持つ“チョイ悪オヤジ”が楽しい音楽を届けるための金管アンサンブルです。演奏して汗をかいた後、メンバーと飲む酒はおいしいですよ（笑）」と武藤さん。
見田さんと角谷さんは茨城県立磯原高校（北茨城市、現・磯原郷英高校）吹奏楽部の先輩・後輩の間柄。宮本さんと豊田さんは、日立市立多賀中学校吹奏楽部の先輩と後輩。武藤さんは日立市立中里中学校吹奏楽部、茨城県警察音楽隊に所属していた。
茨響首席奏者も在籍
現在、武藤さんと宮本さんは、茨城交響楽団（水戸市）の首席奏者。見田さんは日立市民吹奏楽団の創設に関わり、豊田さんは同楽団に所属している。角谷さんは茨城管楽合奏団（北茨城市）の団長だ。「中学生のとき、イギリスの金管バンドを初めてレコードで聴いて感動しました。高校生の頃からコルネットを演奏しています」と見田さん。角谷さんは「チューバはアンサンブルの土台になる楽器です。難しいから上手になりたいという一心で続けてきました。それがやりがいです」と言う。
「Best Brass」は現在、日立市の中里交流センターを拠点に毎月1回練習し、年に5〜6回ほど県内のイベントや高齢者施設などに出向き、ボランティアで演奏している。「いろんな人と出会えるので演奏を続けてきて良かったです」と宮本さん。レパートリーは30曲以上。演奏する場所に応じて曲を選んでいるという。「5人の金管演奏は唇を休める時間が少ないので体力を使います」と武藤さんは笑みを見せる。
「音合わせをしなくても本番ではピタリと合わせられる、実力あるメンバーばかりです」と豊田さん。武藤さんは「指揮者がいないので、互いに目を見たり音を聞いたりしてのやりとり、キャッチボールが楽しいです」と同調する。「楽器を吹くのが好き、人間関係も良く、気を使わないメンバーでいいよね」と見田さん。 角谷さんは「吹奏楽団に入る人が少なくなっています。若い人に参加してほしいです」と言う。武藤さんも同じ考えだ。「BestBrassの演奏を聞いて若い人が『吹奏楽はいいなあ、やってみたいなあ』というきっかけになればと願っています」 |
日立市の中里交流センターで練習する「Best Brass」 のメンバー。左から武藤さん、見田さん、豊田さん、宮本さん、角谷さん |
◆ 5月3日にコンサート ◆
5月3日（水・祝）午後2時、むとうりんご園（JR日立駅から車で約30分）で。雨天中止。
オリジナル曲「闘牛士のリンゴ」などを演奏する。途中休憩あり。午後3時ごろ終演予定。
入場無料。問い合わせは武藤 Tel.090・2735・0028 |
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