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定年時代
 
  横浜・川崎版 平成21年2月号  
多摩川で川遊び  俳優/中本賢さん

休日はほとんど多摩川で過ごすという中本さん。観察を記録したノートは膨大な数になる。
 
自然の再生力を子どもたちに伝える
 俳優・中本賢さん(52)は、自宅近隣の多摩川で川遊びを教える「多摩川塾」を開催している。昨年からは川崎市教育委員として小学校の授業を担当するなど俳優業のかたわら忙しく活動している。「きれいとは言いがたい多摩川も、子どもたちにとっては故郷。どんな環境の中でも生きようとする魚や動物から学ぶことはたくさんある。汚染などといったことより、自然の再生力を教材にしたい」と意気込みを話す。

 「アパッチけん」の芸名で清水アキラらとともにコメディー・グループ「ザ・ハンダース」のメンバーだった中本さん。24歳で独立し、映画「釣りバカ日誌」などでおなじみの顔だ。しかし、「俳優として食えるようになったのは40代から」。時間に余裕のあった30代、息子とともに自宅近くの多摩川によく出掛けていた。

 「正直なところ、最初はすぐ飽きていたけど、子どもの面白がることを一緒に楽しんで子どもの素朴な疑問の答えを調べたりしているうちに、どんどん多摩川にのめりこんでいったんです。子どもって天才ですね」

 魚を捕まえて種類を調べ、川のごみに付いていた卵を自宅でふ化させた。息子とともに泳ぎ、タヌキやネズミ、花の観察も行った。

自然の再生力に感動
 かつて、「多摩川の水は今よりもっと汚かった」と中本さん。連休後の午前11時になると川は泡まみれになった。家庭から洗剤が流れているのだ。

 現在も、流水の7割以上が下水処理水である。夏は汚臭も漂い、奇形した魚も生息する。しかし中本さんはその魚を初めて見た時、野性動物の強い生命力に震えるような感動を覚えた、と振り返る。

 「当時の環境教育では、子どもたちと水質調査をして汚染具合を調べたり、川べりのごみ拾いをするとか、負の部分ばかりを教材にしているのがふに落ちなかった。それも大きいテーマだけど、動物が進化してでも生き延びようとする『再生力』こそテーマにするべき、と思ったんです」。

 現に、少しずつではあるが多摩川は再生しており、毎年、百万以上のアユが登ってくる。

子どもたちを多摩川へ
 中本さんの授業では、まず多摩川に興味を持ってもらうことから始める。ことし1月に教員を対象に作成した「多摩川環境学習指導ガイド」によると、小学校3年生は川原の自然観察をして川になじませ、体力、好奇心の充実する4年生から川に入る。安全対策のため、ライフジャケットは全員着装する。

 ひとたび川の中に入ると、子どもたちは、発見、興奮、感動のオンパレード。最初は川に入ることに反対していた親も、わが子の笑顔を見て考えを変えるという。子どもたちが多摩川を好きになれば、親も子どもを通じて多摩川に親しみを持つ。そして、ひいては成長した子どもたちが多摩川の将来を考えるようになる、と中本さんは考えている。

 「いわば、地域おこしなんです。子どもたちには、ふるさとの環境を愛してほしい」

コイ、フナに“ありがとう”
 また、中本さんはこの川遊びを通して子どもたちに“命の大切さ”も体得してほしいと願っている。

 「絶滅危惧種の保護も大切ですが、命は特別なものしか価値がないわけではない。子どもたちには、どこにでもいると疎ましがられがちなコイやフナといった『普通』の魚が、体を進化させてでも懸命に多摩川で生きている姿を見て、がんばれ、ありがとう、と思ってほしい。それこそが、環境教育なのではないでしょうか」

 多摩川に関することはまったくのボランティアで行っている。それでも休日のほとんどを費やすほど熱中している中本さんに、定年を控える人から「夢中になるものを見つけるために何から始めたらいいか」と尋ねられることも多い。

 「ぼくの経験からいうと、まず休むことです。暇はすごいことを生みますから。あわてず待っていると、突然、琴線に触れるものに出合えるはず。ご自身の中で好奇心を発酵させてください」

 これからは、“個がいかに豊かに生きるか”が問われる時代。そのヒントは意外なほど身近にあるのだ。  「一番見慣れた場所に、きっかけやヒントが埋まっているんですよ」

中本さんが活動する「多摩川塾」
詳細はホームページ:http://homepage3.nifty.com/gasagasa/(外部サイト)

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