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  横浜・川崎版 平成27年1月号  
「わたしのバイオリン人生はこれから」  バイオリニスト・千住真理子さん

「コンチェルトを思いっ切り弾きまくりたい」と話す千住さん
デビュー40周年迎え、3カ月連続コンサート開催
 デビュー40周年を迎えたバイオリニスト・千住真理子さん(52)は、春にみなとみらいホールで3カ月連続コンサート「華麗なる6大コンチェルト」を開催する。「ソリストよりも『コンチェルト弾き』になりたかった」と話す千住さんが記念すべき年に選んだのは、ブルッフ、チャイコフスキー、ベートーベン、シベリウス、モーツァルト、ブラームスの、まったくタイプの異なる協奏曲6曲だ。相棒であるストラディバリウス「デュランティ」とともに、オーケストラとの対話を織りなす。「大好きな曲ばかりですから、説得力のある演奏を披露できると思う。わたしのバイオリン人生はこれから」と意気込みを語る。

 ソリストになるか、それとも“コンチェルト(協奏曲)弾き”になるのか。究極の選択を迫られたのは、千住さんが11歳の時。

 コンチェルトを弾くには、ソロで弾くのとは別の演奏方法とテクニックが必要だ。

 「当時教えていただいていた江藤俊哉先生は、『両方はできないからどちらかを選びなさい』と。それ以来ずっとコンチェルトには特別な思いがあります」と千住さん。

 「ですから40周年ともあれば、思いっ切り好きなコンチェルトを弾きまくりたい」

 「華麗なる6大コンチェルト」は、4月、千住さんの“初恋の曲”であるブルッフ「バイオリン協奏曲第1番」と、チャイコフスキー「バイオリン協奏曲」でドラマチックに幕を開け、6月まで続く。共演は神奈川フィルハーモニー管弦楽団だ。

“バイオリンの道を生きる運命”
 5月には、「90歳を超えても弾いていたい」と心底ほれ込んでいるベートーベン「バイオリン協奏曲」とシベリウス「バイオリン協奏曲」を、そしてフィナーレとなる6月には「絶対に外せなかった」と話すモーツァルトとブラームスの二重協奏曲を選んだ。

 どの曲にも強い思い入れがあるが、中でもベートーベンとモーツァルトは特別だ。

 「特に、ベートーベンの人間臭さが好きです。5月に弾く協奏曲も、ダイナミックな部分もありながら、合い間にベートーベンの非常に繊細な一面が浮き彫りにされています。これはバイオリンだからこそ表現できる音楽だと思いますね」

 千住さんのステージ上のパートナーは、13年前、「運命的な出合い」(千住さん)によって手にすることができた、ストラディバリウス「デュランティ」だ。数奇な運命の末に千住さんのもとにやってきたデュランティからは、それまで使っていたバイオリンでは出せない音が響いた。

 「例えばブラームスの協奏曲を弾くには、物理的なボリュームが絶対に必要で、音が大きくないと負けてしまう。6月の演目の『バイオリンとチェロのための二重協奏曲』はチェロもがっつり弾きますし、オーケストラもがっしりとした骨太な音を出す、それがまたかっこいい。でもデュランティの音なら埋もれないのです」と絶対的な信頼を置いている。

 「デュランティに出合ってから、ブラームスのすごさが身にしみて分かるようになりましたし、わたしはバイオリンの道を生きる運命なんだ、と腹をくくりました」

 一昨年、千住さんは母の文子さんを亡くした。千住さんのバイオリニストとしての成功の陰には、幼いころから二人三脚で歩いてきた文子さんの姿が常にそばにあった。

 「亡くなったことで、母がわたしのバイオリニストの道に全てを投げ打ってくれていたことが今さらながら分かりましたね。非常に感謝しているのと同時に、1人になってあらためて、千住真理子のバイオリニストとしての人生はこれからだぞ、という気がします」と前向きだ。

 「デビュー40周年ですが、今後、どこかを目指す、ではなく、死ぬまでより一層、自分の音楽を高めて生きたいと思っています」

■みなとみらいホール■  華麗なる6大コンチェルト
■4月19日(日)
ブルッフ:バイオリン協奏曲第1番
チャイコフスキー:バイオリン協奏曲 
■5月24日(日)
ベートーベン:バイオリン協奏曲
シベリウス:バイオリン協奏曲 
■6月21日(日)
モーツァルト:バイオリンとビオラのための協奏交響曲
ブラームス:バイオリンとチェロのための二重協奏曲

 午後2時開演。3公演セット券S席1万5000円〜。神奈川芸術協会 Tel.045・453・5080

(1728円・ヤマハミ ュージックメディ ア)

「ヴァイオリニスト 20の哲学」 千住真理子
 バイオリン、楽曲、テクニック、練習について、正面から語った演奏・音楽論。目的の定め方は? 集中力の研ぎ澄まし方は? 音楽に限らず、何かを達成したい人に向けたヒントが満載。


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