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  東京版 令和5年1月下旬号  
「最後の無茶」、還暦で“肉弾戦”演じる  俳優・小沢仁志さん

「現実とフィクションは違う」と断言する小沢さん。「現実で映画みたいなことをやればつかまっちゃうよ(笑)。暴力が世の中を動かすなんて考えていない。だから、スクリーンの中で激情を爆発させるんだ」。しかし、現実は、安倍晋三元首相銃撃事件やロシアのウクライナ侵攻など暴力が蔓延(まんえん)している。「(安倍元首相銃撃の)ニュースを見てぼうぜんとした。これは映画かと…」。スクリーン上で無数のバイオレンス・シーンを演じている小沢さんも社会の先行きを危ぶんでいる
主演映画「BAD CITY」が公開中
 「Vシネマの帝王」「顔面凶器」など数々の異名を持ち、映画やテレビドラマ、果てはバラエティー番組などでも活躍する俳優・小沢仁志さん(60)。“こわもて”なアウトローなど個性的な役柄で知られるが、自分でメガホンをとるなど製作側にも立つ根っからの映画人。スタント一切なしのアクションシーンでも有名だ。現在上映中の映画「BAD CITY」でも主演を張り、還暦とは思えぬ肉弾戦を披露している。「公私とも無茶をやっていたので、若いころは50歳まで生きられるとは思ってなかった。60歳の節目に俳優人生で“最後の無茶”として打ち上げたのが今回の映画。ぜひ見てほしいね」

 「BAD CITY」は、やくざのショッキングな抗争シーンから始まる、ジェットコースターのような怒涛(どとう)のアクション映画。舞台は、「犯罪都市」の異名を持つ架空の都市・開港市。同市を陰で操る五条財閥の会長に対して検察庁は、五条摘発のため特捜班を結成。リーダーは現在拘置所に勾留中の元強行犯警部・虎田。期限付きで現役復帰させられ指揮を執る。小沢さん演じる虎田は、「良いやつを殴れば暴力、悪いやつを殴れば正義」とうそぶき、暴力性を前面に出し不敵に笑う。そして物語は二転三転し、衝撃の結末に向かう—。

 映画はバイオレンスとアクションの連続。小沢さんも1対1、または100人以上の敵を相手にCGなし、スタントなしの“ガチンコ・アクション”に挑んだ。

 さらに、同映画で小沢さんは主演のほか製作総指揮、そして脚本も担当(OZAWA名義)した。「何が正義で何が悪か。現実の世界だって紙一重。そこを考えてほしいね」

チャプリンに憧れて
 小沢さんが役者を志望したきっかけの一つは、小学校3年生のときに見た喜劇王チャプリンの映画だという。「なぜ、チャプリンで感動したやつがアクション志向なのかとよくいわれるが、彼こそスタントなしでぶつかったり、転がったりして映画を見る人を楽しませるために体を張った。チャプリンのスピリッツはそこだよ」

 小沢さんは1983年、20歳で役者デビュー。当時大人気だった刑事ドラマ「太陽にほえろ!」(日本テレビ系、72年〜86年)への端役での出演だったが、熱い現場で経験を積んだ。よくスタッフとぶつかり現場をたびたび飛び出したが、そのたびに呼び戻されたという。「昔の撮影現場は怒号が飛び交い、突っ張ってなくちゃつぶされちまう」

褒められるのは危険
 小沢さんが注目を浴び始めるのは翌年、学園ドラマ「スクール☆ウォーズ〜泣き虫先生の7年戦争〜」(TBS系、84年〜85年)での不良生徒役。さらに、翌85年の映画「ビー・バップ・ハイスクール」では敵役を好演。後にシリーズ化しレギュラー出演に。だが、当時は「これで役者としてやっていける」との手応えは感じていなかったという。

 88年、映画「BU・RA・Iの女」で初主演を果たしたことが契機だった。「セリフを極力なくし、己の存在感だけで演技をしたい」と監督に直訴。それが認められ、評価されたことから今の役者人生があると語る。しかし、「褒められるときこそ危ない」と小沢さん。自分の役者人生は批評との闘いだったと語る。「『お前には華がない。役者でやっていくのは無理』なんて、親を含めいろんな人に言われたよ(笑)。でも『そんなの黙らせてやる』って気概で頑張ってきた」。そして、「ちやほやしてくれた人たちが、俺が苦境に陥ったとたん、すっと離れていった」という経験もしている。「だからこそ、厳しい批評こそ自分を磨いてくれると思っている」

 95年、アクション映画「SCORE」で初めてプロデュースも兼ね主演。続編「SCORE2 THE BIG FIGHT」(99年)では監督・主演を務めた。その後、和製のアクション映画やアウトロー映画が銀幕から離れつつある中、レンタルビデオ専用映画「東映Vシネマ」で大暴れし、現在の日本でオンリーワンとなる位置を築いた。

 「アウトロー役は好きだが、好きな役だけじゃダメ。昔はトレンディー・ドラマにも出ていたよ」と笑う。そして、“役者の引き出し”について持論を述べる。「これまでいろいろつらいことを経験してきたよ。普通の人なら忘れて終わり。忘却は救済さ。でも役者はそれで終わりにせず、現場で適宜その経験を演技にのせるんだ。それが“役者の引き出し”だと思う」とテクニックではなく人生経験であることを強調。「われわれが出演料として普通の会社員の皆さまの給料より少しでも多くいただけているのだとしたら、それは人生のつらいことを忘れず、役者としてずっと背負っているからだろうと思っている」

人生は花瓶のごとく
 今回の「BAD CITY」は、“最後の無茶”として挑んだが、「まだ余力がある」と不敵に笑う。「人生は花瓶みたいなもの。生けてある花は魂さ。俺はこの器(花瓶)に生まれた限りは精いっぱい生きる。楽しく充実していれば花は開く。でも、人生に楽しみがなくなってくれば花はしおれ、花瓶にもひびが入る。そうならないよう、これからも楽しくいきたいね!」


©2022「BAD CITY」製作委員会
「BAD CITY」 日本映画
  監督・アクション監督:園村健介、製作総指揮・脚本:OZAWA、出演:小沢仁志、坂ノ上茜、勝矢、三元雅芸、山口祥行、本宮泰風、壇蜜、加藤雅也、かたせ梨乃、リリー・フランキーほか。
 新宿ピカデリー(Tel.050・6861・3011)ほかで上映中。

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