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  医療 平成20年5月号  
マイコプラズマとは  江東区/40歳男性

 76歳の母親が「マイコプラズマ感染症」による肺炎にかかりました。マイコプラズマ感染症とは、どのような病気で、どんなことに注意したらいいのでしょうか。


 マイコプラズマとは、大気や土の中にいるウイルスと同じくらいの非常に小さな病原体です。マイコプラズマは飛沫(ひまつ)感染で体内に入り込み、気管支や肺の上皮に付着して線毛の働きを妨げ繁殖し炎症を起こします。

 感染すると長引くせきや微熱、気管支炎などの症状を引き起こします。マイコプラズマによる感染症は年齢により異なり、幼児は咽頭(いんとう)炎、小児は気管支炎、そして青少年から成人は肺炎を発症することが多いようです。

 マイコプラズマ肺炎の症状は発熱と痰(たん)を伴わない「からぜき」で、とくに長期間続く頑固なせきが特徴的で、胸部レントゲン写真ではすりガラス状の淡い陰影を認めます。マイコプラズマ感染症の診断には血清中のマイコプラズマ抗体価が上昇していることを証明することが必要です。

 治療は抗生剤による化学療法が有効で5〜10日で解熱しますが、せきは2〜3週間残ることがあります。ただし、予後は極めて良好な疾患ですから、発熱やせきなどの症状に注意し、症状が出るようであれば医療機関を受診し診察を受ければよろしいと思います。

 予防法は飛沫感染を防ぐ目的で患者さんに接するときにはマスクを着用し、手荒いやうがいを励行することが大切です。


東京慈恵会医科大学 内科学講座 蔵田英明

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