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  医療 平成20年9月号  
血圧の仕組みは?  稲城市/63歳男性

 わたしは血圧が高めです。血液をサラサラにするように食事などに気を配っていますが、あまり改善しません。どうして高血圧や低血圧になるのかを含めて、血圧の仕組みを教えてください。また血圧を下げるには何をしたらいいでしょうか。


 たいへん難しいご質問です。血圧は心拍出量(心臓から送り出される血液の量)と全身の血管抵抗で決定され、心拍出量は心拍数と1回あたりの拍出量で決まります。心拍数は、心拍数を増やす交感神経系と、心拍数を減らす副交感神経系のバランスで決定され、1回の心拍出量は心収縮力(心臓のポンプとしての力)と血管内の血液量の影響を受けます。

 また、全身の血管抵抗は、神経や直接的あるいは間接的に血管に働き血管を拡張・収縮させる物質の影響を受けます。このように血圧調節には多くの要因が複雑に絡み合っています。例えば緊張すれば交感神経系が高進し心収縮力や心拍数を増加させ血圧を上昇させます。逆に脱水状態では、血管内の血液量が減少し、1 回の心拍出量が減少するため血圧は低下します。

 高血圧症患者の90%以上は原因が明らかでない本態性高血圧で、心機能や血管機能、腎機能などの異常が原因と考えられていますが詳しい仕組みはわかっていません。原因の明らかな高血圧(二次性高血圧症)、例えば血圧を上昇させるホルモンが過剰に産生される腫瘍(しゅよう)などでは、腫瘍を除去する事により血圧が正常化します。

 一方、本態性高血圧症は薬による治療が必要となる場合が多く、またさまざまな降圧薬(血圧を下げる薬)が用いられますが、生活習慣の改善が基本です。特に減塩、禁煙、適正体重の維持、身体活動の向上(運動)を行っても血圧が高い場合には薬が必要となります。また薬を飲んでいても生活習慣の改善は続ける必要があります。高血圧症を放置すると脳血管障害や心血管疾患など動脈硬化症を発症します。放置せずに必ず受診して指導をお受けください。


東京慈恵会医科大学 糖尿病・代謝・内分泌内科 蔵田英明

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