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  茨城版 平成28年2月号  
旧家など真壁地区160軒にひな飾り  桜川市の「真壁のひなまつり実行委員会」

潮田家住宅は99年に登録有形文化財に指定された
4日から、歴史的な町並みでひなまつり開催
 千本格子の家、立派な門や塀、蔵など、歴史的価値の高い建造物が残る桜川市真壁の町並み。ここで、4日から「真壁のひなまつり」が開催される。町に点在する旧家や蔵など約160軒に江戸、明治、大正、昭和のひな人形やつるしびななどが飾られ、春を呼び込む。「寒い中、わざわざ真壁に来てくださる方をもてなそうと始まりました。訪れた方との会話、『語り』を大切にしています」と「真壁のひなまつり実行委員会」委員長の村上宏さん(61)は魅力を話す。

 真壁の町割りは、戦国時代末期に真壁城の城下町として作られ、江戸時代初期、浅野氏によって完成した。城下町特有の「枡形」と呼ばれる見通しの悪い交差点が残っており、道幅も狭く、今でも往時の名残が感じられる。江戸時代は木綿を売りさばく市が開かれ、明治時代には製糸工場が建設され、石材業も盛んになった。財を成した商人が、立派な店舗や門、蔵を競って建てた。しかし石材業が不振になったことや、関東鉄道筑波線が廃止されたことにより町は衰退していった。

 そんな町を活性化させようと1993年に発足した「ディスカバーまかべ」は、99年には潮田家住宅を登録有形文化財に指定することに成功。現在では99棟の登録有形文化財がある。2010年には重要伝統的建造物群保存地区に選ばれ、次第に歴史的な街並みを見ようと観光客が増えていった。


村上宏さん
 03年から「真壁のひなまつり」が開催されるようになったのは、真壁のひなまつり実行委員会副委員長の柳田隆さん(59)が山形に旅行に行った時、各家々にひな人形が展示されているのを知ったのがきっかけだった。柳田さんは「寒い中、わざわざ真壁に来てくれた人をもてなそう」と、町の人々にひな人形を飾るよう呼び掛けた。最初は断る人が多く、参加を表明したのは21軒だったが、最終的に40軒が参加した。「蔵の中からは、享保びななど、江戸時代、明治時代などの貴重なひな人形がたくさん出てきました」と村上さん。「真壁のひなまつり」を呼び掛けた人たちは参加者が増えたことを喜び、「和の文化・和む心・人の和が広がってほしい」と祭りに「和の風」と名付けた。

 祭りの期間中は町全体がひな祭り一色になるが、中でも町の中心地にある潮田家のひな飾りは圧巻だ。真壁町で初めて国登録有形文化財に指定された潮田家は、江戸末期から呉服商を営み明治に繁栄した旧家で、明治期に建てられた見世蔵、袖蔵などが今でも残っている。そこに江戸から昭和のひな人形がずらりと飾られるのだ。

 また、元名主である高浜商店の江戸古今びなや、石田金物店のつるしびな、星野家の江戸時代の享保びな、大正、昭和のおひなさまも必見だ。「何十年も蔵の中にしまわれていたものがたくさんの人を楽しませていることに、皆さんが魅力を感じておられるのではないでしょうか」と桜川市商工観光課商工観光グループ長の神野広幸さん(56)。

 「住民が工夫して作ったおひなさまもあります。筑波大学の学生と相田石材店さんが協力して作った石のおひなさまもあります」と村上さん。

 「ほかにも生花で作ったおひなさま、バイクに乗っているお内裏さま、釣りをしている右大臣など趣向を凝らした人形があります。ひな祭りが終わった次の日からつるしびなを作り始める人や、夏から準備している人も。飾りは毎年違いますので、何度でも来ていただけます」と神野さんは胸を張る。
 期間中は、人形浄瑠璃の上演も行われる。こうした活動が評価されて11年にはサントリー地域文化賞も受賞した。

 「真壁のひなまつり」にリピーターが多いのは、歴史ある町並みとひな人形の魅力に加え、真壁の人の温かいもてなしの心に触れられるからだ。「民家にあがってこたつに入って、おひなさまを眺めたりできる家もありますよ。お茶やコーヒーなどを振る舞ってくれるところもあります」と村上さん。「懐かしい故郷に帰ってくるように来てください。心から温かくお迎えします」と神野さんは呼び掛ける。

真壁ひなまつり 〜和の風第十四章〜
 4日(木)〜3月3日(木)真壁町市街地(JR岩瀬駅から車で約30分)で。20日(土)から最終日まではJR岩瀬駅、つくばエクスプレスつくば駅より臨時バスが運行。

 人形浄瑠璃は真壁伝承館で14日(日)午前11時、午後1時半の2回公演。問い合わせは桜川市商工観光課 Tel.0296・55・1111

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