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  茨城版 令和2年7月号  
「読む人の心に寄り添える絵本を描きたい」  日立市の絵本作家・satocoこと田中聡子さん

昨年11月、日立市のコーヒーハウス「アカシア」で開催された「ポストのポス」出版1周年記念原画展に出席し、記念撮影でほほ笑むsatocoさん。「夢の実現に向け、1日1日を大切にしてきました」
デビュー作「ポストのポス」が人気
 「読む人たちの心に寄り添える絵本を描くこと」をテーマに創作活動を続ける日立市の絵本作家・イラストレーター「satoco」こと田中聡子さん(45)。2018年に出版した絵本「ポストのポス」(文と絵:satoco)に、子どもだけでなく大人からも反響が寄せられているという。郵便ポストの「ポス」が手紙を出しに来る人たちに思いを寄せる、切なくも温かい物語の同作。「つらい経験をした人が、感情移入しながら読んでもらっているようです。『この話、読んだことあるな』と、心の片隅に残る絵本になればいいなあ」と願っている。

  幼児のころから絵本が大好きだったというsatocoさん。小学校1年生のとき、国語の教科書に掲載されていたロシアの昔話「おおきなかぶ」の絵を描き、担任の先生に褒められたことがきっかけで絵を描き始める。その後、絵を描く仕事がしたいと思い故郷、熊本市のグラフィックデザインの専門学校に通い、東京でCM・広告関係の美術会社に勤めた。

 結婚を機に日立市に移り住んだsatocoさんは、子どもが生まれたころから絵本を描き始めた。「子どものために絵本を描いていました。このころは漠然と自宅で絵を描く仕事ができたらいいなあと思っていました」


初版第6刷まで印刷を重ねた「ポストのポス」(2145円)。「生きる意味を考え、自己を肯定的に認めるのが物語の基調になっています」とsatocoさん
友人の死が転機に
 その後、パートで働いていたとき友人が病気で急死する。そのショックで、「明日、私も死ぬかもしれない。亡くなった友人はやりたいことがいっぱいあっただろうに…」と気持ちが落ち込んだという。しかし、まもなく「ボーッとしていては自分がもったいない。1日1日を一生懸命生きよう」と思うようになり、「絵本作家になりたい」と決意。落ち込んでいたsatocoさんが見付けた目標に家族も応援してくれ、公募展などに積極的に応募するようになった。

 子育てが一段落した17年、東京にある絵本の学校「ウーマンクリエイターズカレッジ」(WCC)に入学。その1年後、卒業制作として描いた作品「ポストのポス」が18年3月、WCC主宰「第5回絵本の企画」プレゼン大会で最優秀賞を受賞。「娘が2歳のときに書き始めた」という同作を、卒業制作のために文章を削ぎ落とし、画材を水彩からアクリル絵具に変え、黒の輪郭線も無くしたという。郵便ポストを擬人化したのは「人間でないものを主人公にしたかった」から。「熊本でグラフィックデザインの専門学校に通っていたとき、赤い丸型のポストの写真を白黒で撮影したことがあり、その印象が心の中に残っていた」と言うsatocoさん。日立市の自宅付近を娘と散歩しているとき、田んぼの中に赤い丸型ポストが見えたように感じ、「同時に絵本のストーリーを想像しました」。

 そして「ポストのポス」は同年11月、WCC校長が立ち上げた出版社で最初の絵本として出版される。「卒業して1年以内に出版できるなんて、夢にも思っていませんでした」。それから、19年3月には熊本市で「ポストのポス」出版記念凱旋(がいせん)個展を、同年11月、日立市で出版1周年記念原画展を開催した。

新作の出版も検討
 フリーで絵本作家、イラストレーターとして活動しているsatocoさんは現在、新作絵本の出版を検討中だ。「絵を描いているときがとても楽しい。娘も巣立ったので私なりのライフスタイルを作っていきたいです」と目を輝かす。今後は、絵本作家、イラストレーターとして活動するほか、「講演や絵本の読み聞かせもしていきたい」と活動の世界を広げようと考えている。

 絵本「ポストのポス」の問い合わせはCHICORA BOOKS Tel.03・5315・4586

ミニ講演会 「私が絵本作家になるまで〜支えてくれた大好きな人たちの存在」
 10月24日(土)午後1時半、日立市民会館(JR日立駅徒歩15分)で。
 第168回文化サロンのミニ講演会として開催。
 参加無料。問い合わせは日立市民会館 Tel.0294・22・6481

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