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  医療 平成21年5月号  
AEDとは?  中野区/59歳男性

 最近、街でAED(自動体外式除細動器)が設置してあるのを見かけました。わたしのつたない記憶では心臓まひを起こして倒れている人に使用する機械だったと思うのですが、これは誰がどのように使用するものなのでしょうか?わたしのような一般人も使用することができるのでしょうか?なぜ突然、街に出現したのかも含めてAEDのことを教えてください。


 まず、ぜひ皆さんに認識していただきたいのは、「救命」という場面での主体者は、まさにあなた自身であるということです。救命救急の現場では「救命の鎖(Chain of Survival)」という考え方があります。これは、(1)119番通報(2)心肺蘇生(そせい)(3)除細動(4)高度医療処置という4つの鎖をいかに早くつないでいくかが、救命率を左右するというものです。このうち最初の3つはそばにいる人の迅速な救命処置にかかっているものであり、わたしたち一人ひとりができることなのです。

 AEDとは、日本語で自動体外式除細動器と訳されます。それまでは法律と免責の問題で一般には開放されていませんでしたが、2004年に厚生労働省の通達で一般での使用が認められた後、急速に普及しました。AEDは救命の連鎖のうち、3番目の「除細動」に該当します。心臓まひや心臓ショックで倒れている人に電気ショックを与え、心臓の働きを回復させるものです。

 電源を入れ、心臓を挟むように胸の2カ所(左の胸部と右のわき腹)にシールを張ると、自動的に心臓のリズムが解析され、電気ショックを与える必要があると判断されると、音声メッセージとともに自動的に充電されます。充電が終わると、「ボタンを押してください」との指示が出ますので、患者から離れてボタンを押します。説明通りに使用すれば、簡単な操作で、どなたでも使用できます。

 なお、心肺蘇生は、一般向けの講習会がNPOや地域団体などの主催で行われていますので、一度受けてみるといいでしょう。自分もいつ患者になるか分かりません。万が一、目の前で人が倒れた場合は、逃げたりせず落ち着いて積極的に救命に参加しましょう。


ハートケア情報委員会 東海大学医学部付属病院教授 伊苅裕二
ハートケア情報委員会のホームページでは、心臓病に関する情報を提供している。http://heartinfo.jp/(外部サイト)

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