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  東京版 平成19年12月上旬号  
苦しみながら人間を表現  俳優/藤竜也さん

精神的にはまだまだギラギラしていますと藤さん
 
いつまでも青年のように
 米軍ステルス型戦略爆撃機が厳冬の北アルプス山中で姿を消した。爆撃機には日本全土を巻き込むほどの威力を秘めた特殊爆弾が搭載されていた…。上映中の映画「ミッドナイトイーグル」で苦渋の決断を迫られる総理大臣・渡良瀬隆文役を演じている藤竜也さん (66) 。役柄同様、今までの俳優人生にも重大な決断があったという。「わたしの決断はやはり『愛のコリーダ』(大島渚監督) への出演。俳優生命も危ぶまれましたしね。でも大島さんの表現するための『闘う力』は大いに勉強になりました。思い出深い仕事ができたと思っています」。その後の俳優生活に影響を受けたという。

 1976年、「阿部定事件」を題材に人間の "性や欲" などをセンセーショナルに描き、世界に衝撃を与えた「愛のコリーダ」。以降、2年間ほどは仕事をしなかったという藤さん。

 「だってまともな仕事が来なかった。それだったら仕事をしなくてもいいかな、と。俳優は待つ身でありながら、納得できないものを引き受けるとそのチームに悪いしね。自分が楽しくないのにいい仕事ができるわけがない」と言う。

 総理大臣役は全スタッフがこの人しかいないと選んだ藤さん。渡良瀬隆文を演じるにあたって藤さんは自身で総理大臣像を作り上げていく。「小さいころはどんな子どもだったか、学校はどこを出たか、職業は新聞記者でなぜ政治家になったのか。選挙区は大阪で派閥の領袖はだれか…。そうやって細かく総理大臣に上り詰めていく過程を作り上げると、演じる時に立っているだけで総理大臣になりきれる」と役作りに執着心を示す。

 この映画は厳冬の北アルプスでの出来事と国家安全保障会議の苦悩を2つの軸として展開する。

俳優は待つ身
いい作品に出合えれば

 室内で繰り広げられるこの安全保障会議の内容がしっかり描かれていないといい映画にはならなかったという。その意味では「きっちりできたと思っている」と藤さん。現在の日本を暗示するストーリーで、国民の利益や知る権利、兵器の持ち込みなど考えさせられる内容だ。

 渡良瀬が最後の決断をするとき、「このおっちゃんが悪いんや。この顔をよく覚えておき」というせりふは実にふくみのある発言で日本の苦悩がよく出ている、と藤さんは言う。「僕らがお願いした政治的リーダーが国民を極端な方向に導かないことが大事でしょうね」と語る。

 世間では味わいが出てきて "渋い役者" になったと言われることに対して「自分では枯れているとは思ってはいない。全く逆でひとつの仕事をもらうとぐいぐい迫っていかないとこの仕事はできませんよ。いつまでも青年のように苦しんだり、あがいたりしないとね。人間を表現する商売ですから生々しさがなくなったら俳優失格かもね」とまだまだ気迫、気力は衰えていない。

 藤さんといえば陶芸でも有名。すでに個展を4回も行ったほどの入れ込みようだ。「あくまでも趣味です。器や皿、つぼなど日常使うものを作り、抽象的なものは作らない。いざ個展をやろうと思うと1年間その準備に取り掛かる。滋賀・信楽まで行って1カ月半の合宿に入る。俳優は休業状態です。あっという間に過ぎますよ」と趣味の域を越えている。昨年の正月には横浜高島屋で600点の陶器を展示、販売した。

 仕事と趣味を良い具合に融合している藤さん。夢は「いい作品が舞い降りてくることを願っていますよ」。


  『ミッドナイトイーグル』
監督 : 成島出
出演 : 大沢たかお、竹内結子、玉木宏、藤竜也ほか
上映時間 : 132分
丸の内ピカデリー (TEL:03-3201-2881) ほかで上映中
ホームページ : ミッドナイトイーグル (外部サイト)
米空軍のステレス型戦略爆撃機─通称 "ミッドナイトイーグル" が強力な特殊爆弾を積んだまま、極寒の北アルプスで姿を消した。猛吹雪に覆われて陸の孤島と化した雪山で爆撃機の争奪戦が繰り広げられる。発覚すれば世界を揺るがす危機となる。

真相を追いかけるうちに事件に巻き込まれ運命に翻弄 (ほんろう) されていく主人公たち。愛する者を守るために過去への悔恨から立ち上がり過酷な決断を自らに課す戦場カメラマン。彼への憎悪と愛のはざまで揺れながらこの国の運命を見つめる女性記者。命をかけて使命を全うしようとする自衛隊特別編成部隊隊長。そして苦渋の決断を迫られる内閣総理大臣。

山岳サスペンス・アクションと胸に秘めた切ないラブストーリーが融合した作品だ。

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