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令和6年4月下旬号 |
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言葉を音の世界に解き放つ(ピアニスト・仲道郁代さん)
ピアニストの仲道郁代さん(61)は2027年の演奏活動40周年に向け、10年にわたるリサイタル・シリーズを進めている。「音楽家として自分の人生を見つめ、『今、弾いておくべき曲』を選びました」。「夢は何処(いずこ)へ」のタイトルの下、ベートーベンの“月光ソナタ”などを弾く、6月の東京公演もその一つだ。演奏では「(楽曲を思索する)言葉を音の世界に解き放つ」と言い、タイトルに込めた思いも語る。 |
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令和6年4月上旬号 |
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「憧れの舞台」で、戦争の真実問い直す(俳優・演出家 ラサール石井さん)
劇作家・小説家の井上ひさし(1934〜2010)の「大ファン」という俳優・演出家のラサール石井さん(68)が、6日から始まるこまつ座「夢の泪(なみだ)」で主演、弁護士・伊藤菊治役を演じる。井上の生誕90年という節目に上演される同劇は、井上晩年の代表作「東京裁判三部作」の第2作。東京裁判(極東国際軍事裁判)の被告人、元外務大臣・松岡洋右の弁護士を通して、「戦争の真実」をあらためて問うている。。 |
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令和6年3月下旬号 |
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夫婦で“人生”を踊る(アルゼンチン・タンゴのダンスペア「高志&めぐみ」)
哀愁と情熱、そして人生の悲喜こもごもを音にのせるアルゼンチン・タンゴの醍醐味(だいごみ)の1つが“即興”だ。演奏者たちのアドリブの連鎖はステージを盛り上げ、それはダンサーにも波及する。「相乗効果で私たち踊り手の気持ちも上がってきますし、男女ペアの間でも時には“アドリブ合戦”を繰り広げ、踊りで男女間の当意即妙の会話を楽しむのです」とは、昨年に日本タンゴ大賞「タンゴ舞台賞」を受賞したダンスペア「高志&めぐみ」(隅田川ダンサーズ)の… |
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令和6年3月上旬号 |
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災禍の時代を共に生きる(フリージャーナリスト・土井敏邦さん)
災禍の時代の人間を描く—。フリー・ジャーナリストの土井敏邦さん(71)によるドキュメンタリー映画「津島 —福島は語る・第二章—」が現在、都内の映画館で上映されている。東電福島第一原発事故から間もなく13年。福島県浪江町津島地区は第一原発から約30キロ離れているが、今もほぼ全域が「帰還困難区域」に指定されたままだ。パレスチナ情勢を長年取材してきた土井さんは、双方に「奪われた人間の尊厳と権利」を見る。 |
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令和6年2月下旬号 |
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現代の視点で「源氏」読み解く(作家・山崎ナオコーラさん)
現代の視点から「源氏物語」を読み解く—。作家の山崎ナオコーラさん(45)による「ミライの源氏物語」は、千年以上前の昔と今を隔てる“社会規範の壁”に着目したエッセー集だ。容姿差別や性暴力、身分制度が生む貧困、年齢差別…。山崎さんは「それらに違和感を持っちゃう自分を肯定しながら楽しめる。それは、今だからできる読み方では…」と話す。 |
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令和6年2月上旬号 |
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楽器「二胡」の可能性広げる(二胡奏者 ウェイウェイ・ウーさん)
聞くたびに癒やされていく悠久の音色—二胡(にこ)。そんな中国の民族楽器を演奏しロックやジャズ、クラシックなど、ジャンルにとらわれない音楽を追求しているウェイウェイ・ウー(巫 謝慧)さん(55)。33年前、二胡を抱えて中国・上海から来日して以来、日本を拠点に坂本龍一らとのコラボレーションやNHK交響楽団と共演するなど、幅広く活動している。 |
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令和6年1月下旬号 |
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歴史に埋もれた“誇り”照らす(歴史小説家・植松三十里さん)
矢田堀鴻、貞明皇后、油屋熊八…。歴史小説家・植松三十里(みどり)さん(69)が自身の作品の主役に据えるのは、一般に知名度の低い偉人が多い。“負け組”に属したため偉大な業績が顧みられず名声を奪われた人、今も地方の人々の生活を支える基盤を築きながらも中央の正史にはさっぱり記されない人など…。 |
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令和6年1月上旬号 |
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個人を通して時代を描く(劇作家・演出家 永井愛さん)
個人を通して時代を描く—。劇団「二兎(にと)社」を主宰する劇作家・演出家、永井愛さん(72)の信条だ。国歌斉唱強制や報道の自由…。代表作のテーマから「社会派」といわれるが、「私が見つめているのは『人間』です」と歯切れ良い。「社会問題の中には、人間のドラマがある」。12日から都内で上演する「パートタイマー・秋子」も喜劇でありながら、格差拡大という社会問題を背景にする。 |
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