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  東京版 平成20年9月上旬号  
マキノの“粋”さらに追求  俳優/津川雅彦さん

古着加工したジーパンをさらりと着こなす津川さん。「セリフを覚えなくていいので監督の方が楽です(笑)」
 
叔父の“十八番”再映画化
監督名は「マキノ雅彦」

 恋、義理、人情、そしてチャンバラ─。日本を代表する演技派俳優・津川雅彦さん(68)(=監督名・マキノ雅彦)の第2弾監督作品「次郎長三国志」が 20日(土)から公開される。同作は“早撮りの名人”といわれ生涯に261本の作品を撮った叔父・マキノ雅弘監督の人気シリーズ(東宝で9作、東映で4 作)のリメーク版。「粋は最高、野暮(やぼ)は最低」という“マキノ流”を踏襲し、「中高年が楽しめる娯楽時代劇を」と再映画化に挑んだ津川さん。「(娯楽映画は)見て面白い。得は何かと聞かれたら『元気になる』、これだけです」と、さらりと話す。

 「歴史的には、ことしは日本映画100年の年なんです」。“日本映画の父”といわれるマキノ省三監督を祖父に持つ津川さんは自らも“3代目マキノ”としてメガホンを取る。

 役者一家に生まれ育ち、“伊丹組”(伊丹十三監督)などで培ってきた津川さんの映画持論は「映画は集団創造。多くの優秀な人の知恵が集まればいいものができる」。原作、人気シリーズという実績、そして雅弘監督の撮った映像。多くの知恵が詰まった「次郎長」であれば興行的な成功が見込めると選んだが、「当時、雅弘さんが居候しながら作っていたし裏事情も知っていた。『次郎長』を撮るならぼくかな」と、特別な思いをにじませる。

「理屈抜きの面白さを」
 物語は清水の次郎長とその子分たちのきずなを描いた群像劇だ。祝言をあげたばかりの妻を残し、3年間の渡世修行に出た次郎長一家。その名はいつしか東海道中に知れ渡り、目の前には甲州の一大勢力が立ちはだかる。

 同作に当たり、「男に好かれる男」という次郎長像を目指した津川さん。「当代きっての愛嬌(あいきょう)を持つ二枚目」と認める中井貴一をはじめ、「前作(叔父)をしのぐキャスティングができた」と満足げ。また、新たにいくつもの普遍的な女性像を配置するなど津川流の“スパイス”も加えた。その時代の女性の本質を描くことで「作品に新鮮さとリアリティーが出た」と言い、忠義を尽くそうとする“男の粋”を際立たせた。

ハングリーでない
 自らを「欠陥はハングリーさがないこと」と分析しながらも、「面白いから」と芸歴は50年を超える津川さん。「世間の人が思う苦労とは無縁」と語る一方で、デビュー時期の華々しい二枚目路線から所属事務所の移籍問題、“必殺シリーズ”での悪役などを経て演技派の道を開拓。特に、自ら関係者を集め、興行的に成功する映画作りの勉強会を開いてきたりと映画へのこだわりは強い。“お茶の間”番組が全盛の現代を「人の気持ちを読むというコミュニケーションの基本がない時代」と危惧(きぐ)し、「説明しなくても面白い、酸いも甘いも分かっている中高年が楽しめる教養のある映画作品にしたかった」と制作への思いを語る。

“でき愛”の必要
 まな娘の誕生を機に木製のおもちゃの必要性を感じ、自らおもちゃ販売会社を立ち上げるなど“でき愛”で知られる津川さん。「愛情には限度がない」と熱っぽく語る一方、「今は親が子どもにモノを持たせすぎ」と指摘。近年の残酷な事件や注意のできない“放任主義”の親に対し「必要なのは思いやりとしつけ」と心の大切さを説く。

 情が厚くて義理堅い次郎長と恋女房・お蝶を慕う子分たちの姿には“家族のあり方”についての問題提起もある。「世の中からはみ出し、社会の底辺に落ちた彼らはいろいろなものを捨てざるを得なかった。無一物の中ですがりついた純真無垢(むく)な関係です」。とはいえ、「文化は遊び。そこに思想を混ぜたくない」という津川さん。多くを説明することは野暮なのか、「自分は『見て、面白い』という娯楽映画を作っているだけ」とはにかむ。

 監督初作品「寝ずの番」(2006年)を「(つやっぽく)大人たちの鑑賞に堪える上品な作品」に仕上げた津川さん。暴力的なシーンやエロチックな場面を “エログロ”のまま表現するのではなく、「エンターテインメントとして見せる芸の格式の高さが大事。役者が“軽く”見せられる演技(芸)ほど見る人には美しく、勇気がもらえるんです」。


  『次郎長三国志』
ジャンル:日本映画
監督:マキノ雅彦
出演:中井貴一、鈴木京香、北村一輝、岸部一徳ほか
上映時間:126分
HP:http://www.jirocho-movie.jp/(外部サイト)

20日(土)から角川シネマ新宿(TEL:03-5361-7878)などで全国上映。

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