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  東京版 平成20年10月下旬号  
心の“揺らぎ”演じる  俳優/西郷輝彦さん

日本庭園を背に、「華々しき一族」への思いを語る西郷さん。「わたしが演じる夫・鉄風は土佐弁丸出し。その鉄風が黙って庭に出る胸中を表現したい」
 
舞台は「みんなでつくる」
 “御三家”の一人として一時代を画した西郷輝彦さん(61)は、「自分はまだまだ成長途上の人間」と話す。17歳でデビューした後、数年は「歌だけでなく、芝居も自分が中心と思っていた」。しかし44年の経験を積んだ現在は「みんなでつくるのが舞台の妙味」と笑みを見せる。11月の舞台「華々しき一族」では、複雑な心の“揺らぎ”を持つ夫を演じる西郷さん。「年を重ねた今だからこそ挑むことができる」と穏やかな表情で意気込みを語る。

「天狗(てんぐ)になっていた」

 1964(昭和39)年、「君だけを」で歌手デビューした西郷さんは苦笑する。橋幸夫、舟木一夫とともに歌謡界の“御三家”といわれ、歌う曲は相次ぎ大ヒット。73年からのテレビドラマ「どてらい男(やつ)」では主人公の商人を演じ、高視聴率をたたき出した。「舞台でも『みんなは、おれを見に来ている』と自信満々でした」と笑顔を浮かべる。

森繁に“弟子入り”
「天狗の鼻をへし折られた」

 74年、森繁久彌の舞台に衝撃を受けた。「すべてを超越した大きさ。“おれだけの芝居”の小ささを思い知らされた」と話す。弟子を取らないという森繁だが、師事の訴えに「ぼくの店先(舞台)を貸してもいいよ」。森繁や芦屋雁之助らとともに舞台に上がった西郷さん。「初めは、せりふがないとき、どうしていいのか分からなかった。“ハラホロヒレハレ”でした」と当時流行していたジョークを交え振り返る。

人間の多面性を表現
「引っ込みのきれいな役者になれ」
「ほかの人が話しているときは“死んで”いなさい」

 森繁の教えを何年もかけ、自らの中にたたき込んだ。「認められた」と実感したときは「涙が止まらなかった」。舞台でも代表作となった「どてらい男」のほか、派手な立ち回りの時代劇、会場を爆笑の渦に巻き込む喜劇…。さまざまなジャンルの舞台で存在感を発揮している。

若尾文子と初共演
 
日本庭園を背に、「華々しき一族」への思いを語る西郷さん。「わたしが演じる夫・鉄風は土佐弁丸出し。その鉄風が黙って庭に出る胸中を表現したい」
 11月6日(木)からの舞台「華々しき一族」は、戦時色の濃い昭和という時代背景の下、華やかに見える家族に起きた“愛憎の事件”を描いた作品だ。杉村春子の当たり役といわれる美しい妻・諏訪を、舞台復帰の若尾文子が演じる話題作。映画美術会社社長に“成り上がった”夫・鉄風は、良家出身の再婚相手・諏訪への愛情とコンプレックスを抱き続ける。自分の部下が諏訪に愛の告白をしたのを知った鉄風の動揺と自制心…。鉄風を演じる西郷さんは「寛容だけでは説明できない心のひだを表したい」。初めて共演する若尾に対し「透き通った色香のある、今はほかにない女優」と敬意を抱くだけに「“西郷”をくどく出すことなく、若尾さんを際立たせる演技をしたい」と語る。

歌にも情熱燃やす
 「健康法は歩くことぐらい」と言うが、デビュー当初と変わらない体形を維持する西郷さん。07年の舞台「忠臣蔵─いのち燃ゆるとき─」では、今回も共演する松村雄基と一騎打ちを繰り広げた。「華々しき一族」の演出は「忠臣蔵」と同じ石井ふく子とあって「今度は、入り組んだ“心のせめぎ合い”の舞台ができそうです」。今回の公演のため書かれた脚本の印象を「深みが増した上に分かりやすい。人と人との “つながり”の大切さを感じていただけるのでは」と目を輝かせる。

 歌手活動にも意欲を見せ、デビュー45周年の09年は「日本の歌や好きな歌謡曲をカバーしたい」と話す。とはいえ「舞台も続ける。役者、スタッフ、そしてお客さんとの一体感を一度でも味わうと“やみつき”になる」と笑う。

 西郷さんは、単純な勧善懲悪の芝居を否定しない。しかし「本当はいろいろな面を併せ持っているのが人間」と言葉に力を込める。「悪さをした人も、実は心に傷を負っていたり…。そういう面を表現することが一番大事ではないでしょうか」。60歳を越えた今も役の幅を広げ「森繁さんの領域、舞台の神髄に少しでも近づきたい」と向上心を燃やす。

そんな西郷さんに教えを請う若い俳優も育ちつつある。


「華々しき一族」
原作:森薫/脚本:大藪郁子/演出:石井ふく子
出演:若尾文子、藤谷美紀、松村雄基、吉野紗香、徳重聡、西郷輝彦
期間:11月6日(木)~16日(日) ※全16回公演
場所:ル テアトル銀座(地下鉄京橋駅徒歩1分)
料金:全席指定9000円
問い合せ:03-3234-9999(チケットスペース)

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