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  東京版 平成21年1月下旬号  
江戸っ子にほれている  女性落語家/桂右團治さん

70、80代の噺(はなし)家も活躍する落語界にあって「わたしはまだまだ若輩者」と桂右團治さん。右手に掲げた扇子は新春にちなんで「大杯」のイメージ。酒を飲み干し「あーっ、飲んじまった」と声を張り上げる場面。演目は「試し酒」
 
「心と言葉、伝える」
 「江戸っ子の楽しい心に“ほれている”」。女性落語家の草分け的存在の一人、桂右團治(うだんじ)さん(46)は、関西の神戸出身ながら、粋な江戸弁の古典落語が持ち味だ。映画で話し言葉を指導した理論家とあって「失われつつある江戸弁を受け継ぎたい」と話す。女性のための落語講座を発案し、英語落語に挑むなど活動の幅を広げるが、「いろいろな体験を本来の高座に生かしていく」。新しい年も“日々精進”の意気込みを語る。

 「紅一点という感じでした」。現在は珍しくない女性落語家だが、1986(昭和61)年入門の右團治さんは、前座時代の記憶をたどる。現在、東京を拠点に活動する女性落語家は20人近く。「女性というだけで話題になる時代は終わった。性別にとらわれることなく、実力を磨きたい」と話す。

3つのハンディ
 早稲田大法学部に在学中、司法試験の勉強に打ち込んでいた右團治さん。ところが気分転換に聞いたラジオの落語にひかれ、「ホウガク(法学)部からホウガク(方角)を変えた」としゃれを交え振り返る。十代目桂文治(故人)に弟子入りした際、覚悟を示すために髪を五分刈りにしたエピソードも。女性、関西出身、24歳での遅い入門が3つのハンディといわれたが「一番のハンディは、やはり女性ということ」。女性の場合“キンキン声”でない大声を出すのは難しく「徹底的に発声練習をしました」。長屋の八っあん、熊さん、商人、武士…。“落語の住人”も男性主体だが「端唄や長唄、講談に長く接し、体に落語の世界を染み込ませた」と、いちずな素顔をのぞかせる。

普段は標準語
 その半面、着物の帯を忘れ「風呂敷を帯代わりにして高座に出た」という“おおらかさ”も。00年、(社)落語芸術協会の女性落語家としては、初めての真打ちに昇進した。別団体の(社)落語協会には三遊亭歌る多(かるた)、古今亭菊千代の先輩格もいるだけに「わたしが草分けといわれるのは面はゆい」。高座の時とはうって変わった標準語で、はにかみながら話す。

古典落語の神髄追求
 

落語体験入門で受講者の小泉みどりさん(左)に“けいこをつける”桂右團治さん=芸能花伝舎(新宿区)
 女性落語家が主人公のNHK連続テレビ小説「ちりとてちん」(07年秋〜08年春放映)では、ヒロインが創作落語に挑んだが、右團治さんは古典落語一筋だ。「古典の奥深さに感じ入って、この道に入ったので…」。噺の中身を吟味し、アレンジする中で「悩んで“苦しみ”を感じることもある」と明かすが「苦しみを突き抜けた“楽しさ”をお見せしたい」と前向きだ。

 黒い着物、短髪、薄い化粧─。「同い年のライバル」といわれる歌る多の華やかな姿とは対照的だ。「歌る多師匠はうまいし、尊敬できる方」と話す一方、「わたしは愚直に芸の高みを目指す“じわじわ戦法”かな」と笑みを見せる。08年には、英語落語やフランス小話との共演といった新しい取り組みも。09年は「落語会のプロデュースにも力を入れる」。2月12日(木)の「大江戸女寄席」は“右團治演出”。「新春にふさわしい華のある方々に出演をお願いした。わたしの黒装束は逆に目立つかも」と笑う。

 自ら企画した「女性のための落語教室」は、大泉カルチャースクール(練馬区)で開講してから1年以上。芸能花伝舎(新宿区)での落語体験入門なども含め、一般の人への落語指導にも積極的だ。「基礎の基礎から教えるのは、自分の芸を見つめ直す格好の機会になる」と言う。

 映画「怪談」(07年)、「あかね空」(同)で江戸弁を指導した右團治さんは「身分や立場によって異なる江戸弁を正しく使い分けたい」と話す。すがすがしい生きざま、やり取りの楽しさ…、落語の江戸っ子に“ほれ込んでいる”だけに「落語を通して、江戸文化・江戸の心を伝えていく」と意欲を見せる。

右團治画報
公式サイト:http://udanji.cool.ne.jp

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