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  東京版 平成23年1月上旬号  
良い芝居は細胞を動かす  女優/長山藍子さん

ホームドラマの視聴者から「若々しい印象が変わらない」と言われるたび、「気恥ずかしい思いがする」と笑う長山さん。「良い芝居は細胞を動かす」は好んで使う言葉だが、「芝居は“心のエステ”と言ってもいいのでは…」
春に“悪妻”の役
 見る人の細胞を動かしたい—。女優の長山藍子さん(69)は、独特の言い回しで、演技に臨む思いを語る。観客の表情に輝きを見いだした時、「私自身の細胞も喜びで動く」。テレビのホームドラマで長く活躍する一方、映画や舞台でも、さまざまな役を演じてきた。「明や暗といった言葉では、ひとくくりにできない人間の多面性を表現できれば…」。3月に若尾文子と共演する舞台では、激しい気性の“悪妻”を演じる。「新しい年もいろんな役に挑み、女優としても人間としても成長したい」

 長山さんは、1960年代以降のホームドラマの常連だ。「女と味噌汁」「肝っ玉かあさん」「ありがとう」…。テレビプロデューサーの石井ふく子が手掛けるTBS系の番組などで、主要な役を任されてきた。

 中でも90年に放送が始まった「渡る世間は鬼ばかり」では20年以上、5人姉妹の長女・野田弥生役で出演する。「これだけ長く同じ役をやれるのは素晴らしいこと」。ホームドラマの役柄の多くは、「明るくて少し知的、真っすぐな性格」というが、「弥生さんが問題を抱え悩むように、単純ではない面も丁寧に演じてきた」とほほ笑む。

「年に近い役」にも意欲
 大戦のさなか、父親が通信社記者として赴任していた中国(内モンゴル自治区)で生まれた長山さん。終戦直後、母親や弟とともに拘束された1年余りを「今も鮮明に覚えている」と話す。引き揚げ後、芝居好きの父親に連れられ歌舞伎や新国劇を見るうちに、「自分も舞台に立ちたくなった」。都内の小中学校、静岡県の高校で演劇部に所属し、高校在学中、俳優座養成所の試験に合格した。

 デビューは63年の舞台「オッペケペ」。川上音二郎の妻役に抜てきされ、伝統芸能に精通する石井ふく子から「お座敷太鼓」の指導を受けたという。ほどなくテレビドラマにも起用され67〜68年の1年間は、NHK連続テレビ小説「旅路」に出演した。出演依頼があった頃、母親ががんに侵されているのを知り、「(劇場に来られない)母親も見てくれると思った」と回想する。放送を待たずに母親は亡くなったが、TBS系ドラマの好演も評価された長山さん。20代から「ホームドラマに欠かせない俳優の一人」として、息の長い活動を続ける。

 他のテレビドラマや映画でも活躍する一方、舞台出演も重ねた。「陰のある人間、我の強い人間、奔放な女…、ホームドラマのイメージとは違う役もやってきた」と言う。長山さんは「芝居を見るというのは決して受け身の作業ではない」と言葉を継ぐ。観客が肉声や所作とじかに接する劇空間…。「顔が生き生きしてくるとか、お客さんの表情に変化を感じた時、“細胞を動かせた”という喜びがわく」と笑みを見せる。

「単なる悪女でない」
 作家、向田邦子の作品でも“常連”だ。「女の本音の部分や怖さがうまく書かれているのが向田先生の作品。半面、登場人物に愛嬌(あいきょう)に近いものがある」と話す。3月3日(木)からの舞台「女の人さし指」は、向田作品を基に、舞台演出家でもある石井が作った創作劇。長山さんは自身でも「少し珍しい」という“悪妻”役だ。ただ、台本を読み「単なる悪女ではないと感じた」と話す。「思い込みが激しいけれど、初々しさもある女性。けいこで役のイメージを膨らませたい」と声を弾ませる。

 今年6月、長山さんは満70歳の誕生日を迎えるが、「今は50代」という野田弥生役(渡る世間は鬼ばかり)など、実年齢より若い役が多い。「渡る世間は鬼ばかり」の「最終シリーズ」は今年9月までの放送予定だが、「感傷に浸らず一生懸命やるだけ」と歯切れ良い。その一方、「実年齢に近い役もやってみたい」。若尾らの名を挙げ、「70代、80代で目を見張る演技をする方々も多い」と語る。「新しい年も感性を磨き、役の幅を広げたい。まだまだ“これから”と思っています」


若尾文子(右)と長山藍子
「女の人さし指」
 3月3日(木)〜21日(月・祝)、三越劇場(日本橋三越本店・本館6階、地下鉄三越前駅直結)で。全20回公演。

 おでん屋を営む砂子に、常連客の殿村は恋心を抱き、砂子も淡い気持ちを寄せていた。しかし殿村には、みつ子という妻がいた—。

 向田邦子の短編「きんぎょの夢」などを基に、構成された舞台作品。

 原作:向田邦子、演出:石井ふく子、脚色:清水曙美、出演:若尾文子、長山藍子、松村雄基、熊谷真実、三田村邦彦ほか。

 全席指定8000円。チケット・スペースTEL.03・3234・9999

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