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  東京版 平成24年6月上旬号  
「タンゴは僕の原点」  歌手/菅原洋一さん

菅原さんの最近のお気に入りの曲は、2年前に息子の英介さんが作曲した「ビューティフル メモリー」(作詞:なかにし礼)。「喜寿を迎える僕を思った時、メロディーが浮かんできたそうです。初恋やタンゴの思い出…。今までの人生に重ねて入り込める曲です」
7月にコンサート “目の前のもの”楽しむ
 2013年で歌手生活55周年—。「知りたくないの」「今日でお別れ」などのヒット曲や、「ハンバーグ」の愛称でおなじみの菅原洋一さん(78)は「人の喜びは、わが喜び」とほほ笑む。「タンゴのリズムが体に染み付いている」。7月には原点である「アルゼンチン・タンゴ コンサート」に出演する菅原さん。「今(の年齢)が一番いい時。目の前にあるものを精いっぱい楽しむだけ」と円熟期の思いを語る。

 兵庫県加古川市の個人商店の家に生まれた菅原さん。多忙な両親には構ってもらえず、楽しみはラジオから耳に入る流行歌を歌うこと。「おとなしかったけれど、歌う時だけは周囲の大人から『うまいね』と褒められた」

 タンゴとの出合いは中学1年の時。「あなたの本当のお母さんは別の人。あなたを産んですぐ亡くなったの」。親戚のおばの突然の告白に頭の中が真っ白になった菅原さん。気持ちが沈んでいた時、背後から聞こえてきたのが、「たそがれ」という古いタンゴのメロディー。「悲しく泣くバイオリンにバンドネオンの切ない音色。タンゴのリズムが落ち込んだ自分の鼓動のようで共感してしまった」

 タンゴのファンになり、独学で音楽の道へ進んだ菅原さん。上京し国立音楽大学卒業後の1958年、タンゴ楽団「早川真平とオルケスタ・ティピカ東京」の専属歌手としてデビュー。「(昭和30年代の日本のタンゴ・ブームを支えた)歌手・藤沢嵐子さんの前歌を4年間務めました」と回想する。

 「タンゴは好きだけど、他のジャンルの曲も歌いたい」。その後フリーとして再出発したものの、鳴かず飛ばずの日々が続いた。ポリドールに入ってからも「2年間は売れなかった」。専属歌手の契約見直しが進み、菅原さんも人員整理の候補に入っていたという。


デビュー当時のブロマイド写真
“B面”大ヒット
 転機は65年秋に発売された7枚目のレコード。越路吹雪、岸洋子らと競作した「恋心」は話題性などではかなわなかったが、B面に収録した「知りたくないの」が2年後、菅原さんの運命を変えた。

 《あなたの過去など…》と歌い出す同曲。「何人かでも喜んでくれる人がいれば」と選んだ大好きなカントリー曲「I Really Don趕t Want to Know」を、当時若手の作詞家・なかにし礼が新たに訳詞した作品だ。宣伝もヒットの予感もないままホテルのラウンジで歌い続けた。口コミや有線放送のリクエスト…。いつしか評判が広まると、あっという間に80万枚の大ヒットになり67年のNHK紅白歌合戦に初出場した。

 以降、22回連続出場を果たし、実力派シンガーの地位を確立した菅原さん。「この素晴らしい曲を目の前の人に届けたい」。一貫した思いで大好きな歌を育ててきた。

 たんたんと聞かせる歌声—。「いい意味で枯れた。一皮むけた」と自覚するようになったのは70代半ばを過ぎてからだという。加齢などにより声帯は衰える。昔のままやろうとせず、無理をしない表現を見つめる。自らを老練な剣道の師範代に例え、「若い剣士のように気合いの大声で挑まなくても、目の前の動きや流れを見れば応じられる。音楽も同じで、まずはステージ上の共演者と楽しむこと。そこでいいアンサンブルが作れれば、聴衆には伝わっていくと思う」。

 長い歌手人生。思いがけない反応から音楽の力を実感することも多いという。「菅原さんのコンサートは、体と手と顔の動きで分かるから」と耳の不自由な人が来たこともあれば、リハビリテーションの現場で音楽治療を実践する息子(菅原英介)の活動を手伝った時には、「脳梗塞の後遺症で言葉を話せなくなった女性が、歌の後で『ありがとう』と言ったんです」とにこり。最近では自身の歌声がインターネットの動画共有サービス「ユーチューブ」で紹介されることも。「一度世の中に出た歌声が、いろいろな人の人生の中で広がっている。人に喜ばれることができて、僕は歌い手になって本当によかった」

“古里のリズム”で 
 7月には、横浜みなとみらいホールで「アルゼンチン・タンゴ コンサート」。西塔祐三が率いる創立57周年の「オルケスタ・ティピカ・パンパ」との初共演に意欲を見せる菅原さんは「原点はタンゴ好き。その情熱はずっと持ち続けている」と断言する。予定曲目の「ラ・クンパルシータ」は菅原さんが“紅白”で2度歌った思い出の曲だ。「タンゴのリズムは古里に帰ったような気がして、高齢者はホッとするはず。青春時代の思い出がよみがえってきて、心も浄化されると思います」

 時代が流れていけば周りの景色や価値観は変わる。菅原さんは流れに逆らわず、「今」を受け入れる。「例えば、僕は音楽界という『手』を構成する5指の1本だとする。指1本、自分1人の力では無理だけど、その手全体の中で役割を果たそうとすればつかめるものがあると思う。先や過去を考えずに今、目の前にあるものを楽しみたい。今の年齢でしか歌えない歌を」


30代の頃の菅原さん=右端。 フリーとなった後、タンゴ楽 団「坂本政一とオルケスタ・ ティピカ・ポルテニア」と毎 年全国公演を行っていた
♪アルゼンチン・タンゴ コンサート
西塔祐三とオルケスタ・ティピカ・パンパ&菅原洋一

 7月18日(水)午後1時半開演、横浜みなとみらいホール(みなとみらい線みなとみらい駅徒歩3分)大ホールで。

 出演:西塔祐三とオルケスタ・ティピカ・パンパ(バンドネオン5人を含む12人編成)、あみ、兵頭カンナ、菅原洋一。予定曲目:「ラ・クンパルシータ」「エル・チョクロ」「カミニート」ほか。

 全席指定4800円。インターナショナル・カルチャー TEL.03・3402・2171

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