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  東京版 平成24年11月下旬号  
ゴスペルの“言霊”に命の強さ  歌手/亀渕友香さん

歌声に現れる性格の弱さやコンプレックスなど、発声指導の現場で若者の悩みを実感することも多い亀渕さん。「音楽を活用して、不自由なことができるようになっていく姿を見るのが幸せ。自分にできる役目の一つです」
「あきらめない人生」伝えたい
 「あきらめない人生」を伝えたい—。“ビッグ・ママ・ユカ”と呼ばれる日本のゴスペル歌手・亀渕友香さん(68)は柔和なまなざしを向ける。「ゴスペルは祈りの歌。その言霊(ことだま)には命の強さがあって、歌うと心の力が満ちてくる」。12月には、自身が中心となって結成したコーラスグループ「VOJA(ヴォジャ。The Voices of Japan)」とともに「クリスマス・ゴスペル・ナイト2012」に出演する。「歌を使って、いい呼吸を広めたい。音楽の力で、生きるってすばらしいと感じる瞬間をたくさん作りたい」

 手拍子や足拍子をしながら全身全霊で歌う。アメリカの黒人教会文化に由来するゴスペルは、20世紀前半に、黒人霊歌にブルース、ジャズなどの要素が加わって誕生した「魂の歌」だ。

 生活に根差した歌詞、前向きなメッセージが共感を呼び、国境や人種を越えて広まっている。「Oh Happy Day」はゴスペルの代表曲。日本では1990年代、映画「天使にラブ・ソングを…」などのヒットで有名に。亀渕さんは言う。「現在も根強いファンがいて、英語の歌詞を和訳して歌うシニアもいるほど。『自分自身の言葉でどんどん歌おう』という音楽です」

 おじはピアニスト、おばはジャズ歌手—。「生まれた時から音楽があった」という亀渕さんは米軍キャンプでよく生演奏を聴いた。ゴスペル歌手のマヘリア・ジャクソンが出演した映画「真夏の夜のジャズ」を見て、その歌声に魅了されたのは中学時代。「歌のストレートさとメッセージ力。歌は心のエンターテインメントだ」。以来、黒人音楽に夢中になった亀渕さんは友人の浅川マキの助言を受けて68年、R&Bグループ「リッキー&960ポンド」のボーカルとしてデビュー。

若者と共に歌声届ける
 その後、寺山修司の舞台など活躍の場を広げたものの、「どこかで心が満たされず、自分に合う音楽を探していた」と回想する。

 35歳の時、シングルマザーとして出産した経験は亀渕さんの転機に。歌う目標を失い、歌に対するアプローチを変えようと思い始めた時期だったという。声が出る仕組み、声の使い方による効果の違い…。発声生理学に詳しく音楽療法を実践する精神科医のアメリカ人男性と出会ったのもその頃だ。「子どもをしっかり育てたい」と80年、その男性と結婚し、渡米。夫から音楽的な刺激も受け、「琴線に触れる音楽とは何か気づかされた。本格的にゴスペルも学び、生活とともにある音楽だと知りました」。

 87年に帰国後、ゴスペルをベースに音楽活動を再開。ボイストレーナーとしても活躍し和田アキ子や研ナオコなど多くのミュージシャンを指導した。

VOJAの“母”に
 「音楽を活用し、人生を前向きに生きてほしい」。若者と共に音楽をつくるという活動に携わった経験から93年、ゴスペルを主とするコーラスグループ「亀渕友香&VOJA」を結成。「歌の仕事がない」などの理由で一度は音楽を離れた若者たちが集まり、中学・高校の芸術鑑賞会や特別支援学校でのライブなど生の歌声を届けてきた。初めは9人だったメンバーも今では80人以上に。「ゴスペルに縁のなかった年配の方がコンサートを聴き、『いい音楽だ』と涙を流す姿をこの20年で何度も見てきた」と亀渕さん。

 「慈愛」「感謝」「前を向いて生きること」を後押しする歌詞…。亀渕さん自身はゴスペルの魅力を、その言霊が持つ「命の強さ」だと考える。ただ、その詞の意味が分からなくても「お祈りのように不思議と感じられるものがある」とも。「私はそれに“歌わされている”感覚。メロディーそのものに心を癒やし、揺さぶる力があるのに、そこにすばらしい詞まで付いているから参っちゃいます(笑)」

 シャンソンやポップスなどを歌う時と比べても、「今日の自分はどうだろう」とチャレンジしたくなるのがゴスペルだという。「ゴスペルを歌っていると、心の力が満ちてきて、細胞がキュッと活性化されていく。歌えば歌うほど自分が磨かれていき、成長できる」

「6合目」の眺め
 08年には「第1回・野口英世アフリカ賞」授賞式で天皇、皇后両陛下やアフリカ各国首脳の前で演奏した経験もある亀渕さん。5年前に、腰の狭窄(きょうさく)症を患ってからコンサートで座ったまま歌う機会が増え、歌手を辞めようと考えたことも。しかし、「歌うことは療法の一つ。普段から若々しい仲間と歌で結ばれているため、肉体はともかく、気持ちは年を取るのを忘れている」とほほ笑む。

 山登りに例えると、「歌い手としては、今は5〜6合目をゆっくり登っている気分。景色がどんどん変わっていて楽しい」と亀渕さん。目下の“定年”を70歳と設定しながらも「これから自分の中で何かが変わると信じている。80歳までは元気に歌いたい」。多くの仲間との交流を育み、穏やかに柔軟に—。「毎日が現役。日々、新しい自分になりたい」と目を輝かせている。

♪亀渕友香&JOVA  クリスマス・ゴスペルナイト2012
 12月24日(月・振休)午後3時開演、東京文化会館(JR上野駅すぐ)大ホールで。

 「ジョイフル ジョイフル」「ハレルヤ」「サイレント・ナイト」「あら野の果てに」などクリスマス・ソング約30曲を披露する。

 全席指定、S席5000円、A席4000円。タートル・ミュージック・プラント TEL.03・5302・3781

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