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  東京版 平成25年4月上旬号  
「“化石化”した心を砕きたい」  俳優・大和田伸也さん

鉄腕アトムグッズのコレクションが趣味。「劇中で主人公の家に飾ってあるアトムグッズも僕の自前なんです」と目を輝かせる大和田さん
初監督作品「恐竜を掘ろう」公開
 俳優・ナレーターなど幅広く活躍する大和田伸也さん(65)は、小さい頃からの夢だった映画監督にチャレンジした。大和田さんの故郷・福井を舞台にした初監督作品「恐竜を掘ろう」が現在公開中だ。「心が凝り固まり“化石化”している人は多い。そういう心を砕きたいという思いで撮りました」と大和田さん。「特に私と同世代の、心にぽっかり穴があいているような、また孤独を感じているような人に見てもらい、明日を生きるヒントにしていただければ…」と話す。

 大和田さんの家族は、妻の五大路子が女優、弟・獏(ばく)、長男・悠太、次男・健介も俳優という芸能ファミリーとして有名だ。大和田さん自身は早稲田大に在学中、研究生として入団した劇団四季を経て、1972年のNHK連続テレビ小説「藍より青く」の周一役で知られるようになった。またTBSの人気時代劇「水戸黄門」の「格さん」役でおなじみに。

 しかし、子どもの頃に見たフランス映画やイタリア映画に憧れ、興味を持っていたのは映画監督や演出の仕事という大和田さん。「僕が大学生の時は映画産業が下火で、社員もあまり採っていなかったんです。そんな状況でしたので役者を目指すことにしました」と振り返る。

 俳優として順調に活躍していたものの、大和田さんは、映画づくりの夢を忘れなかった。この30年余り、自分が感じた孤独感や老い、社会情勢など気になったことをその都度書き留めてきた。それらが今回の映画の原案になった。

「単純なこと」が大切
 「死ぬまでに一度は映画をつくりたい」と強く思い続けた大和田さん。社会の中で一定の基盤を持つ年代になったことも夢の実現をバックアップした。

 「僕もそれなりにキャリアを積んだし、そろそろ映画をつくりたいと。同じくいい年代になっている同級生ら仲間たちが集まって『伸也ちゃんに映画を撮らせてやろうじゃないか』と出資してくれることになりました」。製作委員会が立ち上がり、映画づくりがとんとん拍子に進んだ。

 映画「恐竜を掘ろう」は孤独な美術店店主、生きる意味を探す少女、恐竜の化石を掘り続ける青年が偶然出会い、交流を深めるヒューマンドラマだ。劇中、主人公が転んで水たまりに顔から突っ込むシーンなど、大和田さん自身が体験したエピソードも随所に盛り込んだ。「僕たちの年代になると、心にぽっかりと穴があいたような気持ちになることがある。ましてや大震災後はそういう人が増えたと思います」と大和田さん。「そういう心に夢を吹き込むような、ストレートに温かくなるような映画が撮りたかったんです」と同作のテーマを語る。

福井の情景“準主役”
 また、長年「福井ふるさと大使」を務めている大和田さん。地元ロケにこだわったという福井の情景は“準主役”といってもいいほどの美しさ。「僕はこの映画を“観光映画”のようには撮っていません。ストーリーにふさわしい景色を探していたら結果的にいい絵になりました。ただ、登場人物の出会いの場面に偶然選んだ湿地(中池見湿地)が撮影1カ月後にラムサール条約に登録された時はびっくりしました」

 長年の夢だった監督作だけに、上映初日は緊張の瞬間だった。幸い先行上映した地元の反応は上々。「派手なドンパチがあるわけでもないこの映画に観客は『ジーンとした』と言ってくれました。それを聞いて、僕がジーンとしちゃった。本当にうれしかった」

 大和田さんは自分の原点として、小学4年の時に書いた作文を挙げる。隣の友達と手をつないで、その友達も隣の人と手をつなぐ。そうやってみんなが誰かと手をつないで仲良くしていけば、世界は一つになって戦争はなくなる—という内容だ。「その時の先生からは『世の中そんなに単純ではない』と言われました(笑)。僕も人生経験を積んでそれが理想論なのは今では分かります。それでも『まずは単純なことから始めよう』というのは大切だと思うんです」と力説する。

 理想を追い続けた結果、映画づくりの夢がかなった。「お父さんは少年みたいだね」と息子たちからよく言われるという大和田さん。少年の頃の気持ちが年をとっても必要だと信じている。


(C)「恐竜を掘ろう」製作委員会
「恐竜を掘ろう」  日本映画
 美術店の店主・草介は悠々自適な毎日を送りながらも、孤独を感じていた。そんな草介にある少女から「生きてますか」と一言だけ書かれた手紙が届く。一方、少女は家出中に、「恐竜の卵を掘り起こすことが夢」と語る青年と出会う。1通の手紙に導かれる形で偶然の出会いが重なり…。
 監督・原案・脚本:大和田伸也、出演:松方弘樹、内山理名、入江甚儀、小野花梨ほか。117分。
 有楽町スバル座(TEL.03・3212・2826)ほかで上映中。

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