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  東京版 平成25年4月下旬号  
弦楽四重奏「東京クヮルテット」、名演重ね44年  第2バイオリンの池田菊衛さん

「音楽は人種や経歴に関係なく実力の世界」と池田さん。日本には西洋音楽の歴史の長さはないが、「視野の広さがあれば“伝統の縛り”にとらわれず自由な発想ができる。それはむしろ日本人の強みです」と話す
今夏に解散、最後の日本公演開催
 ニューヨークで日本人が結成した弦楽四重奏団「東京クヮルテット」がことし夏、44年に及ぶ活動に終止符を打つ。数度のメンバー交代を重ねながらも、世界屈指といわれる芸術性を保つ“室内楽の老舗”。第2バイオリンを担当する池田菊衛(きくえい)さん(65)は「メンバー同士、議論をいとわず理想を追求してきた」と自負する。日本での“さよならコンサート”を5月に控え、「集大成のつもりで弦楽四重奏の名曲をお聞かせしたい」。

 世界中のクラシック音楽愛好家から愛されてきた東京クヮルテット。1969(昭和44)年の創設メンバー4人と池田さんは、指揮者・齋藤秀雄の薫陶を受け、ニューヨークのジュリアード音楽院に進んだ共通項を持つ。結成翌年の70年、ミュンヘン国際音楽コンクールで優勝するなど、その実力は早くから欧米で高く評価された。

 池田さんは、結成時から「短期」の意向だった名倉淑子(第2バイオリン)に代わるメンバーとして、桐朋学園大在学中の70年、原田幸一郎(第1バイオリン)から入団の誘いを受けた。71年の渡米後、創設メンバーと共に練習を積み、「(入団前の)修業期間が3年もあった」と苦笑する。当時、欧米で活躍するアジア系の演奏家は珍しく、「聴衆から『なぜ日本の音楽をやらないのか…』と不思議がられたこともある」。

 しかしニューヨークを拠点に各国で年間100回を超すコンサートを続けるうち、「国境を超えて認められるようになったのかな」とほほ笑む。チェロ奏者のヨーヨー・マらの名前を挙げ、「私たちの後に出てきた演奏家の活躍も大きいですね」。

外国人加入で変化
 池田さん加入後の数年もメンバーは全員日本人で、「遠慮もあってか、議論はあまりしなかった」と振り返る。だが81年、原田に代わる第1バイオリンとしてカナダ人のピーター・ウンジャンが加入した後は、「感性や曲の解釈は一人一人違う。言いたいことを言い合うことが、より良い演奏を生む条件と気付いた」。その後、原田禎夫(チェロ)らの退団に伴い、数回のメンバー交代を重ねたが、現在唯一の創設メンバーとなった磯村和英(ビオラ)を含め、「常に対等の立場で徹底的に意見を交わしてきた」。卓越した技巧に裏打ちされた演奏は「精緻にして優美」などとたたえられる。「各自が情熱を持ち刺激し合った結果では…」。名倉やピーターら元メンバーの多くとは交流が続き、「クヮルテットの演奏を聞きに来てくれたこともあります」と語る。

“衰え”前に決断
 「練達の境地」とも評される中、池田さんと現在67歳の磯村は昨年夏、“クヮルテット卒業”を表明した。池田さんは率直に話す。「体力と気力が一番の理由かな」。今も自身に納得のいく演奏ができる確信はあるが、「衰えを感じる前に区切りを付ける決心をした」と穏やかな笑みを見せる。7月解散を前に、クヮルテットは昨年秋から各国で“さよならツアー”を実施している。5月の日本ツアーではハイドンやベートーベンらの名曲を中心にしたプログラムで、「私たちがほれ込んだ弦楽四重奏の醍醐味(だいごみ)をお伝えしたい」。

 解散後、池田さんは単独で演奏活動をするほか、「これまで以上に後進の育成に努める」と明言する。76年からイェール大(アメリカ)で、他のメンバーと共に学生らを指導する池田さんは、神奈川県で生まれ育ち小学1年生の時、バイオリンを始めた。「僕はサラリーマン家庭の息子。わんぱくでした」と笑い、日本での指導にも情熱を見せる。「名曲と出合い指導者に恵まれ道が開けた。恩返しの気持ちで若い人たちに、自分の全てを伝えていきたい」


(C)Marco Borggreve
「東京クヮルテット〜最後の日本ツアー」
 5月16日(木)午後7時開演、東京オペラシティ(京王新線初台駅直結)コンサートホールで。

 演奏予定曲:ハイドン「弦楽四重奏曲第81番『ロブコヴィッツ』」、コダーイ「弦楽四重奏曲第2番」、ベートーベン「弦楽四重奏曲第14番」。

 全席指定S席6000円、A席4500円。問い合わせはジャパン・アーツぴあ TEL.03・5774・3040

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