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定年時代
 
  東京版 平成25年5月下旬号  
ニューヨーク発のジャズを日本に  ジャズピアニスト・クニ三上さん

アメリカに渡ったクニ三上さんは、周囲との相互作用を大切にし、いくつになっても成長する先輩の姿を見てきた。「日本と違い、『いい年をして』『年がいもなく』と非難されることがないのがニューヨーク。自分のスタイルを続けることが許容される土地です」
酒蔵や古民家などでコンサート
 「ニューヨークのジャズを小さな町や村まで届けたい」。ニューヨーク在住のジャズ・ピアニスト、クニ三上さん(58)は年に2度、日本各地の酒蔵や古民家などを巡り、演奏ツアーを行う。中でも「0才からのジャズコンサート」は子育て世代の夫婦や祖父母が赤ん坊とともに楽しめると評判だ。「初めての人もジャズの自由さを感じられるコンサート。赤ん坊の“気”が会場内を循環し、お年寄りも元気になります」

 ビッグバンドの名門、ライオネル・ハンプトン楽団で10年以上専属ピアニストを務めたほか、デューク・エリントン楽団など数々の名門バンドでの演奏経験を持つ三上さん。現在もニューヨークを拠点に活躍し、「米国ジャズ人名辞典」にも紹介されている実力派だ。

 江東区出身。6歳の時、三味線奏者の母に連れられ、クラシック音楽の教室でピアノを習うことに。中学ではブラスバンドでクラリネットを、高校時代にはロックバンドでキーボードを担当したが、「ギターやボーカルに比べて出番がなかった」と三上さん。そんな時、デイブ・ブルーベック・カルテットの「テイク・ファイブ」を聞き、ジャズの“自由さ”に引き込まれた。

 「ジャズをやるなら本場へ」。音大進学を勧める親を振り切り19歳で単身ニューヨークに渡った三上さんは、モダンジャズのピアニスト、バリー・ハリス(1929〜)最初の日本人生徒に。当時のニューヨークの物価は安く、有名ミュージシャンの生演奏も身近なバーで見ることができたという。「1杯100円のビールで何軒も“はしご”しました。発見だったのは、レコードでは完璧な大物やプロもよく間違えること。それをいかにカバーしていくか。生演奏でしか分からない面白さでしたね」

 教科書や楽譜を使わず、生徒が耳と目で覚える—。寺子屋形式の指導をした師のバリーから自主性や生徒からも吸収する貪欲さを学べば、世界的楽団を率いるビブラホン奏者のライオネル・ハンプトン(08〜2002)との仕事も転機に。「聴衆に迎合することなく、自分の演奏で客を喜ばせたエンターテイナー。僕が専属ピアニストとして加わった91年当時で80歳を超えていたのに、彼は一切手を抜かないで全力投球。僕たちはクタクタだから、もう終わろうよという感じなのに、彼は拍手がある限りステージを降りない。一期一会という音楽家としての魂を教えられました」

「ジャズ歴0才」も
 そんな三上さんは06年から春と秋の年2回帰国し年間約60回の日本ツアーを開始した。病院や寺、酒蔵、廃校の校舎など、回るのは日本全国の地域に根付いた場所ばかり。音響設備をできるだけ使わず、本物の音色を目の前で届けることがツアーのコンセプトだ。

 「生演奏は初めて」「ジャズは分からない」という人にも気軽に楽しめるコンサートを目指す。三上さんはある病院での演奏を振り返る。「車いすにじっと座っていた年配の女性。スイング感のある音色を聞くうちにその指先が動き出した。その方にとっては若い頃の盆踊りと同じような感覚なんでしょうね」

 こうした活動の中から10年には「0才からのジャズコンサート」も誕生した。「赤ちゃんを含む全ての人」を対象にした約1時間の上質なコンサート。三上さん自身、52歳で父親になった経験を生かし、ニューヨークでの子育て体験を語ることも。出産などでライブ会場から縁遠くなったお母さんたちの出会いや骨休めの場になると同時に、昼間ゆっくりとジャズを聞きたい中高年にも予期せぬ効用があるようだ。「僕らの演奏だけでなく、子どもが若さという“気”を与えてくれる側面もある。気が循環するから会場内も活性化するんです」

即興的に生きる
 ジャズを通して三上さんが磨いたのは、うろたえない生き方だ。「即興的に対応できる人間でいたい」。相手の出方に応じて1つ加えたり、抑えたり…。おごり高ぶることなく、周囲の空気を感じながら全体のハーモニーを作り上げるスタンスは、人生も同じだという。

 「ジャズは落語に通じる」。ニューヨークの落語愛好会に参加する三上さんは笑う。演者の表現力や人間性に加え、会場や客の反応によって変化する自由さが両者の魅力だという。また、その共通点は修業の過程にも。

 「バリー・ハリスも70歳までは師のバド・パウエルとそっくりでした。そっくり弾くこと自体すごいのに、そこから自分のスタイルを作った。まるで立川談志と志の輔みたい。あれを見たら、僕も一生続けてやらなきゃなと思った」と三上さん。「50歳から新しいことを始めても、死ぬまでに見事な作品をつくる人もいるし、終わりがない。定年時代とは再・青年時代ですね」


「0才からのジャズコンサート」
♪ クニ三上・スプリングツアー2013
 ①22日(水)、千葉県我孫子市・サロンドエルム。2回公演。3500円。②24日(金)、六本木・シンフォニーサロン。4000円。③【0才からのジャズコンサート】6月5日(水)、江東区・総合区民センター。3回公演。大人1500円、小学生以下無料。④【0才〜】同6日(木)、小平市・ルネこだいら。3回公演。大人1000円、小学生以下500円。

 問い合わせはオフィスヨコタ TEL.090・4436・2262 http://www.kunimikami.com

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