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  東京版 平成26年6月上旬号  
「歌は僕の栄養。内面に息づくもの」  歌手・ジェリー藤尾さん

「56年間、歌い方に変化はない。同じキーを保っている」と話すジェリー藤尾さん。健康法は歌に加え、寝ること、酒、たばこという。「僕にとって、喉は交換の利かない機械なんです。必要以上に大きな声を出さずにコントロールしています」
35年ぶりにアルバム「My Road」リリース
 歌手で俳優のジェリー藤尾さん(73)が2月、35年ぶりとなるアルバム「My Road(マイロード)」をリリースした。2013年の芸能生活55周年を記念した同作。代表曲「遠くへ行きたい」など、人生に寄り添った名曲を深みのある声で歌った。日本人エンターテイナーを自負する陰で、数々の苦難を乗り越えてきたジェリーさん。「歌は僕の栄養。(時代が変わっても)自分自身の内面に息づいているものです」

 父はNHKアナウンサー、母は英国人。1940年に上海のフランス租界で生まれたジェリーさんは終戦の翌年、日本に引き揚げてきた。言葉の壁や容姿から差別を受けたという。「それまで英会話の生活だから日本語も分からないし、いじめは半端じゃなかった」とジェリーさん。「日本語を覚えるために歌謡曲を聞いた。意味は全く分からなかったね」

 高校時代はリトル・リチャードやエルビス・プレスリーに憧れ、学校帰りに新宿のジャズ喫茶で歌ったところスカウトされ、芸能界へ。“バンドボーイ兼歌手”として各地の米軍キャンプを回ったという。62年、NHKの「夢であいましょう」に出演するとともに、番組内で採用された「遠くへ行きたい」(作詞:永六輔)が大ヒットして一躍人気者に。黒澤明監督の映画「用心棒」(61)に出演するなど俳優としても活躍。70年代には家族でバラエティー番組などに出演し人気を得たが、86年の離婚後はテレビ出演が減っていった。

 リサイタルやディナーショー、老人ホームへの慰問コンサートなどで地道に歌い続けた。50歳頃からは救助犬育成のためのチャリティーゴルフを毎年主催し、収益を寄付する活動も。昨年末には第55回日本レコード大賞で功労賞を受賞したジェリーさん。「歌を捨てなかったことの評価かな」と照れくさそうに話す。

 新アルバムは、そんなジェリーさんの生きざまが詰まった1枚だ。井上陽水の「少年時代」など、自身の10〜60代に照らして6曲を選んだ。「誰もが『俺の来た道は間違っていない』と言うけれど、振り返れば『あれ?』と思う時はあったはず。あの時バカをやったから今の自分がある。その経験を大事にとっておくのか、捨ててしまうか。“あの時”をちょこちょこと振り返り、これから先の人生では間違えないように修正しながら生きていかないと」

歌詞の理解重視
 デビュー以降、ジェリーさんが一貫してこだわるのは“歌詞の理解”だ。「まず詞を理解すること。そして歌う。それが、お金がもらえるプロとアマチュアの差です」。アルバムの中でも竹内まりや作詞作曲の「人生の扉」はお気に入りだ。50代の目線で歌われた詞に心打たれたジェリーさん。「20代、30代で見えていた景色は変わるけど、歌詞にある桜は日本を象徴する春の花で『さあ、これから』という気にさせる。80代、90代までいけばもっと面白いことがあるんじゃないか。そんな願望を歌ったすてきな曲です」

 一方、代表曲「遠くへ行きたい」については「まだ詞のポイントがつかめない」。今までに多くの歌手がカバーし、ジェリーさん自身50年以上歌い続ける名曲を今回新たに収録したが、「シンプルなのに深い詞と深いメロディー。歌いやすい曲じゃないよ」と苦笑する。

歌から人生を学ぶ
 「『歌は世につれ』というけれど、僕は自分自身の中に息づいているものだと思う」。歌から言葉、人生観を学んだジェリーさんは回想する。「昔は『夕焼小焼』とかをみんなで歌いながら家路に着いたもの。自分の気持ちを歌で発散していた。今はそれがないからいじめもひどいのかな。ガキ大将がいて守ることもないし、全員でやる。大人も『義を見てせざるは勇無きなり』で知らないふりが多すぎだよ」

 さらに、同世代に対しても「キレるお年寄りが多い」と指摘する。「自分が若い頃に一生懸命やっていたことを思い出せば落ち着くと思う。先は短くても焦っちゃだめ。年をとればとるほど余裕を持っていこうよ。“間際”に迫ったことも慌てず臨めば充実するはず」

 そんな心境になったのも「つい最近」と笑わせるジェリーさん。「今思うと“おべんちゃら”が言えれば人生違ったかな。父には『長い物には巻かれろ』と教えられたけど、僕はそれができなかった。ストレートに生きてきたから、白黒はっきりしていますよ」。家族にはそんな信念で向き合ってきた。次女の亜紀さん(46)はほほ笑む。「父から教えられたのは一つ。世間の人が『悪い子だから付き合うな』と言う友達でも『家に遊びに連れてきなさい』って。すごく印象に残っています」

 現在、ジェリーさんは娘たちの近所で一人暮らし。コンサートもマイペースで続ける。「歌は僕が生きるための栄養。口を閉じても鼻歌は出るよね。これができなくなったらおしまい。生きていられるから、自分の好きなことができるんだね」

「My Road」
 ジェリー藤尾55周年記念アルバム。「少年時代」「遠くへ行きたい」「太陽は燃えている」「アメイジング・グレース」「マイ・ウェイ」「人生の扉」の全6曲。2160円。問い合わせはユニバーソウル Tel.03・5459・3840

♪音楽バラエティー「夢であいましょう」
 8日(日)午後4時開演、東京国際フォーラム(JR有楽町駅徒歩1分)で。
 出演:永六輔、黒柳徹子、坂本スミ子、梓みちよ、ジェリー藤尾ほか。全席指定6800円。ディスクガレージ Tel.050・5533・0888(平日正午〜午後7時)

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