定年時代
定年時代はアクティブなシニア世代の情報紙
ASA(朝日新聞販売所)からお届けしています
会社概要 媒体資料 送稿マニュアル
広告のお申し込み イベント お問い合わせ
個人情報保護方針 サイトマップ  
HP更新日 → 新聞発行日の翌々日(水曜日)
新聞発行日 → 第1月曜日:東京/埼玉/千葉/横浜・川崎/茨城
  第3月曜日:東京
トップ 東京版 埼玉版 千葉版 横浜・川崎版 茨城 高齢者施設 プレゼント
旅行 | おすすめ特選ツアー | 趣味 | 相談 |  | 仕事 | 学ぶ | これは便利これは楽々 | リンク | インフォメーション
定年時代
 
  東京版 平成27年2月上旬号  
「生きざまは舞台に出る」  女優・熊谷真実さん

テレビ番組収録などのため行動を共にしていた夫の中澤希水に寄り添う熊谷さん。「実は私は字が下手でした」。49歳の時、中澤の書道教室に通い始め、やがて交際に発展した。書の芸術性を追求する夫を「年下でも尊敬しています」。インタビューの後、中澤に「また、のろけちゃった(笑)」
3月に“オカン”役で舞台出演
 「こんなに自分に近い役は初めてかも」。女優の熊谷真実さん(54)は満面の笑みを見せる。3月、都内で上演される舞台「さくら色 オカンの嫁入り」の“オカン”役。波乱の半生、家族の病苦、そして、「ずっと年下の男性との結婚(笑)」。熊谷さん自身は30代で母親を亡くし、喪失感を引きずりながらも「一日一日を丁寧に生きることを心掛けてきた」と話す。「人の生きざまは舞台に出ます」。看護・看取(みと)り、離婚・再婚…。「私の苦楽の軌跡が“オカン”の演技に自然とにじみ出れば…」

 「今、私は幸せです」。熊谷さんは大きな目を輝かせる。2年余り前、17歳年下の書道家・中澤希水(きすい)と再婚。書道家として「生きざまは書に出る」と言う中澤と約束している。「心が濁らないよう、一緒に裏表のない生き方をしていこう」。笑顔を絶やさず充足感を語る。「愛する人と“対”でいることは気持ちを前向きにしてくれる。仕事にもプラスになっています」

 阿佐谷(杉並区)の洋品店の次女として生まれた熊谷さん。妹は松田美由紀、その夫は松田優作(故人)など、親類に俳優が目立つが、両親はもともと芸能界とは無縁の人だ。

 ただ、「芝居好きの母は幼稚園の学芸会の時から、ずっと私の師匠格でした」。中学・高校では演劇部に所属。高校卒業後の1978年、つかこうへい演出の舞台「サロメ」でデビューした。一気に知名度を上げたのは79年放映のNHK連続テレビ小説「マー姉ちゃん」。漫画家の長谷川町子の「姉」で主演し、50%近い視聴率を記録した。自身を「ネアカ」という熊谷さんは「女優としても早くから『明るい』というイメージを持たれた」。確かにミュージカルの「サザエさん」など、陽気でコミカルな役柄が多い。半面、映像・舞台の双方で演じてきた役柄は幅広い。「分かりやすくて自分が『見たい』と思う作品に出たいんです」。つかと20歳で結婚したが2年後、別れたこともあり、「若い頃は、私のエネルギー全てを仕事につぎ込んでいた。食事などはいい加減でした」と苦笑する。

喪失感の40代
 そんな熊谷さんの転機は30代半ば。“一卵性親子”を自称するほど仲の良かった母親が95年、がんを発症した。女優を休業し看護に専念した1年間。最期まで明るさと思いやりを失わなかった母親、笑顔で話を交わしたホスピスの他の患者たち…。「死が迫る中、一日一日を大切に生きる姿を目の当たりにして、私も“生きる意味”を真剣に考えた」。復帰後も「丁寧に日々を重ねることが人としての成長につながる」と努めて意識し、自身の健康にも気を使った。だが母親を看取った数年後に父親も死去。“喪失感の40代”の最後に訪れた中澤との出会いは、「母との別れに続く大きな転機になった。彼の存在は癒やしにもなりました」とかみ締めるように話す。熊谷さんには「苦楽の軌跡は、おのずから演技に反映する」という実感がある。「ようやく明るさの裏にある苦悩や葛藤、試練を乗り越えた人間の輝きを、せりふ以外の所作でも表わせるようになった気がします」

私の“はまり役”
 「さくら色 オカンの嫁入り」の台本を最初に読んだ時、「(オカンは)私と同じ」と驚いた。陽気で少しおっちょこちょい。その一方、心が凍えるような喪失感と向き合った気丈な一面も併せ持つ。そんなオカンが突然、若い男性を連れて帰宅し、「外出恐怖症」の娘に宣言する。「この人と結婚しよ思うてんねん」。やがてオカンとその周りの人たちの酷な過去、つらい現実、そしてオカンの真意が浮き彫りに…。ユーモアもたっぷり織り込んだ台本を手に、「私の経験と重なって私自身が笑って泣いてしまいました」。

 熊谷さんにとっては初のオカン役だが、舞台自体は再々演だ。昨秋以降スケジュールが詰まっていた熊谷さんのため、他の出演者が昨夏、稽古の日程をつくってくれた。役者としての自分を「不器用。人一倍稽古をしないと…」と評するだけに、「スタッフを含め皆さんに感謝。仕上げの稽古にも全力投球です」。

 「一人で生きていける」と自分に言い聞かせていた40代の一時期、「明るい役柄と自分の内面の落差に戸惑いも感じていた」と明かす。今も「幸せを得る手段は結婚だけではない」という考えは変わらないが、再婚で得た確信もある。「心が通う人の存在は絶対必要。その思いを胸に演じるオカンを、私の“はまり役”にしたいです」

「さくら色 オカンの嫁入り」
 東京公演は3月20日(金)〜23日(月)、三越劇場(日本橋三越本店本館6階、地下鉄三越前駅直結)で。全5回公演。

 原作:咲乃月音、脚本:赤澤ムック、演出:西川信廣、出演:佐藤アツヒロ、熊谷真実、荘田由紀、島田順司、正司花江ほか。全席指定7800円。CATチケットBOX Tel.03・5485・5999

【読者割引】電話予約の際、「定年時代を見た」と言えば7300円に割引。

ポイントページの先頭へ
東京版
最新号
→ 令和3年過去の記事一覧
→ 令和2年過去の記事一覧
→ 令和元年過去の記事一覧
→ 平成31年過去の記事一覧
→ 平成30年過去の記事一覧
→ 平成29年過去の記事一覧
→ 平成28年過去の記事一覧
→ 平成27年過去の記事一覧
→ 平成26年過去の記事一覧
→ 平成25年過去の記事一覧
→ 平成24年過去の記事一覧
→ 平成23年過去の記事一覧
平成22年過去の記事一覧
平成21年過去の記事一覧
平成20年過去の記事一覧
平成19年過去の記事一覧
   
定年時代読者のためのおすすめ特選ツアー
 
 
定年時代
トップ | 会社概要 | 媒体資料 | 送稿マニュアル | 広告のお申し込み | イベント | お問い合わせ | 個人情報保護方針 | サイトマップ
当ホームページに掲載されている全ての文章、写真、イラスト等の無断複製・転載を禁じます。
Copyright Shimbun Hensyu Center Company. ALLrights reserved.