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  東京版 平成30年5月上旬号  
ハワイアンの灯守る  スチールギター奏者・白石信さん

「♪ミュ〜ン」。ハワイアン音楽に欠かせない不思議な音色—。「スチールギターはシンセサイザーでも出せない独特の音色と魅力があります。聴いてもらえる機会が増えれば、興味を持つ人も増えるはず」と語る白石さん。ちなみに通常は6弦のスチールギターだが、白石さんが演奏するのは24弦の特注品だ
「ナレオ・ハワイアンズ」率い6月公演
 戦後、日本人の心を癒やしたハワイアン音楽。そのおおらかな曲調と、現在のロックバンドを先取りした格好良さから、多くの学生の間で流行。1960年代半ばまでにバッキー白片、大橋節夫、マヒナスターズら多くのスターが生まれた。その多くが鬼籍に入った中、今も当時と変わらぬエネルギーで演奏活動を続けているのが「白石信(まこと)とナレオ・ハワイアンズ」を率いる白石信さん(85)だ。ハワイアンの灯を絶やさぬために始めた銀座・博品館でのコンサートも既に20年を超え、今年も6月に開催する。「フラ(フラダンス)全盛の時代ですが、あくまでハワイアン音楽メインのコンサートです。スチールギターの音色で、青春に帰ってみませんか!」

 当日は白石さんが早稲田大学在籍時から率いてきた「ナレオ・ハワイアンズ」が、長年親しまれている楽曲のほか、一昔前の映画音楽をハワイアンテイストで奏で、客席と一緒に盛り上がる。コンサートを始めた当初は客席を埋めるため、多くのフラグループに出演してもらっていたが、「もっとハワイアン音楽が聞きたい」との観客の声に応え、今の形に。「観客の多くはハワイアンで青春を送った人たち。ありがたいですね」

 また、ステージには早大のフラグループやさまざまなゲストシンガーが登場するが、その中には写真家・浅井愼平の姿も。「彼は大学時代の後輩。既に半世紀以上、彼とは付かず離れずの仲です。本業がどんなに忙しくても、このコンサートには必ず参加してくれます」と支えてくれる仲間に感謝する一方、「当初、裏方を務めてくれていたのだけど、いつの間にかステージで歌うようになっていたね。今や自分のコーナーも持っているよ(笑)」。

「観客目線が復権のカギ」
 白石さんは1932年、静岡県・浜松の生まれ。父は弁護士で厳格な家庭だった。白石さんとハワイアンの出合いは今から約70年前、中学生時代に見た灰田勝彦によるウクレレ演奏のステージだった。一気にハワイアンに傾倒しギターを習わせてもらったが、父には「ギターはいいがバンドには入るな」とくぎを刺された。「“バンド=不良”の認識だったのでしょう。でも、学校で誘われてすぐバンドに入りましたけどね(笑)」

 そのバンドでウクレレとスチールギターを独習。早大進学とともに数ある同大のハワイアンバンドの中、唯一メンバーを募集していた「ナレオ・ハワイアンズ」に籍を置き、スチールギターを担当した。当時はハワイアンで早慶戦や六大学対抗戦が行われたほどの全盛時代。在学時から銀座のキャバレーやクラブでの演奏、さらには地方巡業に引っ張りだこだったという。

 白石さんは大学・大学院卒業後もバンド活動を継続、30歳でプロデビューを果たす。「当初は父の跡を継ぐつもりでしたが…、気付いてみれば学生の延長のまま現在に至ります(笑)。いまやハワイアンが人生そのものですね。当時はどこかしらから必ず声が掛かりましたので、食いぱっぐれることはないと思っていました」

 ハワイアンの強みはジャンルの縛りがないこと。ウクレレ、ギター、スチールギターで演奏すれば全てがハワイアンとなる。白石さんもジャズ、シャンソンなど何でも弾きこなした。また芸能界から作曲の依頼を受けたことも。坂本スミ子らが歌った「アリベデルチ東京」(66年)やエセル中田の「パパイヤ畑の昼下がり」(69年)などを提供している。

 だがロックの隆盛以降、ハワイアンに退潮の兆しが出ると仕事は先細る一方となり、白石さんは自ら演奏する場をつくることを迫られる。50代からはハワイアンのナイトクラブを経営したことも。そして、現在はカルチャースクールなどでハワイアン音楽を教える講師として、ほぼ毎日教壇に立つ。「演奏だけで食べられる時代ではありません。ですが、講師としてもハワイアンに関わることで音楽への情熱は変わらず保つことができました」

 現在のハワイアンの状況については、演者、観覧者ともフラ(踊り)のみに関心が集まり、音楽は脇に追いやられていると白石さん。「今や演奏する機会は限られ、多くのバンドが解散しました。特にスチールギターは、昔はごまんといたプロ奏者も、私以外に残っている人はそう多くないのではないでしょうか」

次世代へ技術継承
 白石さんを“最後のスチールギタリスト”と呼ぶ人もいるが、「最後ではありません」と強く否定。「ナレオ・ハワイアンズ」はこの半世紀、白石さんを除き、さまざまなメンバーが入れ替わってきたが、現在は白石さんとは親子ほど離れている年齢のメンバーで構成。今、その若手にスチールギターの演奏技術を継承している最中だという。「ハワイアンの灯は守ってもらえると信じています」

 そんな白石さんがコンサートに際し気を付けていることが二つある。一つは自らが楽しむこと。いま一つが観客目線を忘れないことだ。「再び“火が付く”ことを信じて演奏していますが、そのためには自己満足に陥ることなく、お客さんに喜んでもらうこと。それがハワイアン復権への第一歩です」


白石信とナレオ・ハワイアンズ。左から関口光明(ウクレレ、ボーカル)、白石信(スチールギター、ウクレレ、ボーカル)、石山哲也(ギター、スチールギター、ボーカル)
♪ハワイアンナイト 銀座博品館inムーンライト・クルージング ホノルル〜東京
 6月13日(水)午後5時、銀座博品館劇場(JR新橋駅徒歩3分)で。
 ハワイアンテイストの音楽や歌声、フラで、ホノルル—東京間のクルージング気分を味わうステージ。白石信とナレオ・ハワイアンズらによる正統派ハワイアンコンサート。
 予定曲:「風吹く海に」(オリジナル)、「ホノルル・ラブリー・レイン」(オリジナル)、「コーヒー・ルンバ」、「カイマナ・ヒラ」ほか。
 出演:浅井愼平、近衛里帆、小出茂、早稲田大学ハワイ民族舞踊研究会、カルロス川北、有瀧敬之ほか。
 全席指定6000円。申し込み・問い合わせはインターナショナル・カルチャー Tel.03・3402・2171
◆白石信ミュージックソサエティ◆
 ウクレレ、スチールギターなど、白石信らが楽器初心者から中上級者、プロ志向の人まで、各コースで演奏技術を指導するハワイアン音楽の教室。体験レッスンや見学など随時受け付け。ココミュージックスタジオ・近衛 Tel.090・2308・5738

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