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  東京版 令和5年1月上旬号  
還暦過ぎて「作家」に  映画宣伝・篠友子さん

篠さんは、「頭に浮かんだ“映像”を文章にしていく」というスタイルで小説を書いている。「うえから京都」のときもそうだったが、「冒頭とラストシーンの“映像”が固まったら、全体の構成などを考えながら本格的に書き進めます」と、いかにも映画宣伝ウーマンらしい。小説のテーマは現在、2つ、3つ温めているという
コロナ禍で仕事ない時期、小説「うえから京都」執筆
 これまで100本以上の邦画宣伝に携わり、知る人ぞ知る存在の“映画宣伝ウーマン”篠友子さん(62)がこのほど作家デビュー。爽快コメディー小説「うえから京都」を出版した。20XX年、ウイルスによるパンデミック終結後も経済が混迷を続ける日本を変えるため、都を関西に移そうと動き出す人物たちを描いた同作。「コロナ禍で仕事が一時的になくなり、ポッカリと空いた時間を利用して書き始めた」と言う篠さん。60歳を過ぎて小説に初挑戦し、上梓(じょうし)したことで、「いくつになっても、やりたいことは実現できると実感しました」。

  篠さんは高知県高知市生まれ。同県人の多くは、土佐藩を脱藩した幕末の志士・坂本龍馬の大ファン。篠さんもご多分に漏れず龍馬と同郷ということを誇りに思ってきたという。常々、「今の日本に龍馬が居てくれたら、と思っていた」こともあり、小説を書こうと思い立ったとき、頭に浮かんだのが龍馬の女性版・坂本龍子という名前だった。「現代は女性が活躍する時代。『龍馬の精神が乗り移った女性が高知県に居てもいいよね』という発想から主人公が生まれた」と話す。

 物語のヒロイン、龍子は高知県の県庁職員でありながら、政治の世界で数々の難問を解決してきた“交渉人”。あるとき京都府知事から「都を東京から関西に移したい」という法外な構想を聞かされる。長年確執のある京都、大阪、兵庫の3府県が手を組むために龍子に力を貸してほしいという。龍子は持ち前のチャレンジ精神で、府知事秘書の沖田とともに関西統一の策に奔走する—。

 フィクションでありながら「ひょっとして?」と思わせるユニークな発想。そして軽快なストーリー展開でつづられた同作。だが、物語を書き始める前の篠さんは鬱々(うつうつ)とした心情を抱えていた。「コロナ禍で宣伝の仕事がストップして不安でした。年齢も60歳になって体力的にいつまで仕事を続けられるか、老後をどうしようかと悩んでいました」。しかし、これまでさまざまなトラブルをガッツで乗り切ってきた篠さん。「マイナスのことばかり考えていないで、空いた時間を有効に使えばいいんだ」と気持ちを切り替え、思いついたのが「小説を書く」ことだった。

「京阪神同盟」
 邦画宣伝中心に仕事をしている篠さんはこれまで宣伝用の文章はたくさん書いてきたものの、小説は一行も書いたことがない。ただ、映画に携わってきたことで「いつか私も物語を書いてみたい」という気持ちは持っていた。そこで、小説を書き上げても本になる話などない中で「とりあえず書いてみよう」と毎日、パソコンに向かったという。

 篠さんは宣伝の仕事に就く前、映画専門フリーペーパーの編集長として10年程度映画にかかわってきた。そのフリーペーパーが休刊になったことから転業し邦画、ドラマ、企業PRの宣伝ウーマンとして活躍してきた。これまで数多くの映画を見てきた篠さんは、小説のテーマに心当たりがあった。2019年に公開され大ヒットした映画「翔んで埼玉」。その映画を見たとき、「埼玉でこんなに受けるのなら関西を舞台にしたらもっと面白いのでは」と友人に話していた。そのことを思い出した篠さんは、長く日本の政治の中心で今も“うえから目線”の京都とそれに反発する大阪、神戸を擁する兵庫を舞台に、幕末の薩長同盟ならぬ「京阪神同盟」を結び付けて書くことを思い付く。

 篠さんは高知の高校を卒業した後、京都の短大に進学し就職、結婚。約9年間京都に住んでいたため、関西の事情に詳しくなった。京都を離れたのは、起業家の夫が仕事に失敗したため。東京に出てきたときの全財産は500円だったという。そこから再出発し、新興市場に上場する企業の社長夫人として豪邸に住むまでになるが、再び転落—というまるでジェットコースターのような人生を歩んできた。一時期は生活に追われながらも、2人の子どもを育て上げた。

2作目はサスペンス
 そんな篠さんの信条は「前向きに生きる」こと。今回、小説にチャレンジする際も、知り合いの角川春樹事務所の編集者から教えられた単行本1冊分の原稿の目安となる文字数「18万字」を目標に書いていった。2カ月後に書き終え、読んでもらった角川春樹社長から「本にしてもいいんじゃないか」と言われたとき、「うれしくて思わず涙がこぼれました」。

 60歳を過ぎて、初めて執筆した小説が商業出版されるという“快挙”を成し遂げ、「60歳や70歳になっても人生に終わりはないと実感しました」と篠さん。同時に、「やりたいことは実行しないといつまでたっても実現しない」ということも。早くも2作目となる、女性の嫉妬がテーマのサスペンス小説も書き上げた。「編集者から、作家を続ける以上は書き続けることが大事と言われています」。宣伝の仕事が一段落する週末に、「パソコンに向かって物語を創作するのが待ち遠しい」と話す。

♪コメディ小説「うえから京都」
令和の新たなヒロイン・坂本龍子を主人公に、薩長同盟ならぬ京阪神が同盟を組む!? 政治家を相手に龍子は、果たして日本を変えることができるのか。

(角川春樹事務所・1870円)

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